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日帝徴用者 労働現場 高校生が守る

原文入力:2011/06/05 20:59(1295字)
パク・テウ記者

丹波マンガン記念館 慢性赤字で運営難続き
学生たちが立ち上がり一ヶ月に300人余り 後援者募集

←4日午後、ソウル、鍾路区、恵化洞マロニエ公園で開かれた丹波マンガン記念館興し後援会員加入行事で市民が加入申込書を書いている。

去る4日午後、ソウル、鍾路区、恵化洞のマロニエ公園。高校生20人余りがロックバンドの音楽に埋められないよう声を限りに叫んでいた。「丹波マンガン記念館を生かすために後援会員に加入して下さい。」彼らが着た空色のTシャツの前には字が一つずつ書かれていた。一列に並んで立つと‘日本が消そうとしている歴史、私たちが一緒に守ります’という字句が完成された。

‘丹波マンガン記念館’は日帝強制占領期間に日本、京都から北東に50km余り離れた丹波地域マンガン鉱山に連行され強制労働をした徴用者などの労働現場を保存した展示館兼博物館だ。1995年に他界した在日朝鮮人イ・ジョンホ氏が死ぬ前にすべての財産をはたき家族と共に直接坑道を広げ資料を集めて1989年に開館した。記念館は父親の遺業を継いだ子息のイ・ヨンシク(51)氏が20余年間にわたり入場料収入だけで運営してきたが、2009年には年間500万円の慢性赤字に勝てず結局、門を閉めた。だが、幸い昨年 丹波マンガン記念館再建推進委員会が作られ、韓国・日本両国市民が1億ウォンを集め来る26日に再開館を控えている。問題は持続的に記念館を運営していくことだ。そのためには月に500万ウォン余りの後援支援金が必要だ。

学生たちの記念館興し活動は城東グローバル経営高国語教師のファン・ウイジュン(56)氏の提案で始まった。‘同胞愛’という特別活動班を運営するファン教師から事情を伝え聞くことになった学生たちは去る3月に集いを作り、4月には主要ポータルサイトに記念館後援に関する文を載せた。

すると1ヶ月余りの間に20代の会社員と大学生・高校生を中心に300人余りが月々3000ウォン、5000ウォンを後援する会員として加入した。学生会員137人の内、半分以上は生涯後援を約束した。

この日、マロニエ公園で小さな拡声器を持ち会員加入広報に出た城東グローバル経営高3学年ナ・ウンソン(18)さんは「私たちの歴史のためにできることがあるということ自体が楽しくて、私たちの努力で後援会員がますます増えるのを見ると心が満たされる」と話した。

生徒たちは来る11日、徳寿宮で開かれる6月民主抗争24周年記念行事の部分行事で会員加入キャンペーンを行う計画で、続いて国会議員対象広報と加入行事も開く予定だ。丹波マンガン記念館の後援会員加入は再建推進委員会ホームページ(www.tanbamangan.net)からも行うことができる。

文・写真パク・テウ記者 ehot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/481371.html 訳J.S