原文入力:2011/06/03 02:47(1327字)
キム・ミンギョン記者
江南3区の高校が ソウル地域 上位30ヶ所中17ヶ所
‘高所得層子弟有利’現実に…査定官制 変質
←入学査定官選考合格者の自治区別現況
ソウル大、延世大、高麗大など主要大学10校が2011学年度随時募集時に実施した入学査定官選考でソウル自治区内で江南区が最も多くの合格者を輩出したことが分かった。外国語高校と国際高の学生100人当り合格者数は一般高校平均の20倍にもなった。入学査定官制が私教育を動員した外形的な成就よりは潜在力などをあまねく評価し多様な背景を持った学生を選ぶという導入趣旨とは異なり、いわゆる‘高級スペック’を積みうる高所得階層に有利だという憂慮が現実化されているわけだ。
チェ・ホンイ ソウル市教育委員は2日、ソウル市教育庁に提出させた‘2011学年度高校別10大学随時募集進学現況’を公開した。
この資料によれば、ソウルの195一般系高校からソウル大・延世大・高麗大・西江大・成均館大・漢陽大・梨花女子大・中央大・カイスト・ポステック10大学の27入学査定官選考に合格した学生数を集計した結果、ソウル25自治区の中で江南区が高校生100人当り2.6人を合格させ1位を占めた。これは195一般高校の100人当り入学査定官選考平均合格生(1.29人)の2倍に達する数値だ。
一般高校平均より多くの合格者を出した自治区は8ヶ所だったが、‘私教育特区’と呼ばれる江南3区(江南・瑞草・松坡)と木洞がある陽川区が全て含まれた。残り4ヶ所は中区、恩平区、龍山区、西大門区だ。反面、25自治区の内 13ヶ所は学生100人当り合格者数が1人にもならなかった。江南区の学生100人当り合格者数は最も少ない自治区の6倍に達した。
100人当り合格者数を基準として上位30位以内に入った高校を自治区別に見れば、江南区にある高校が何と12ヶ所も含まれた。続いて松坡・陽川区の各々3ヶ所、瑞草区2ヶ所で、‘私教育特区’にある高校が20ヶ所に達した。
特別目的高校強勢現象も依然健在だった。特別目的高校10ヶ所(科学高校3ヶ所、外国語高校6ヶ所、国際高1ヶ所)を含め205高校の中で100人当り合格者数上位30ヶ所を算出した結果、1~9位を特別目的高校が占めた。特に外国語高校6ヶ所と国際高1ヶ所の100人当り合格者数平均は26人で、一般高校平均(1.29人)の20倍を記録した。
チェ委員は「私教育に依存せず公教育で自分の素質を啓発した学生を選ぶとして導入した入学査定官制までが両親の社会経済的地位や私教育の影響から自由でないということを示している」として 「大学が多様な学生たちを選ぶようにするとして教育科学技術部が開発した‘新入生多様性指標’を一般に公開し実効性を監視できるようにしなければならない」と話した。
ジン・ミョンソン、キム・ミンギョン記者 torani@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/481102.html 訳J.S