登録日時:2011/05/30 23:49(1550字)
キム・ジョンス記者
開場記念‘毛皮ファッションショー’論難 ソウル市 "公共性優先" 言葉だけ
暁星グループが持分57%を所有…‘富裕層空間に転落’憂慮
←三光ふわふわ島
ソウル市が市民のための総合文化空間として活用するとして盤浦漢江地区の川面に作った‘三光ふわふわ島’(写真)が少数の富裕層のための空間に転落することにならないかという憂慮が起きている。開場するやいなや起きた豪華毛皮ファッションショー論難のような事例が運営の未熟にともなう一回だけの失敗でなく、事業構造上 反復されかねないという指摘だ。
三光ふわふわ島はコンベンションホールと公演・展示空間、レストラン、水上レジャー施設などを整えた3ヶの人工島(総面積2万382㎡)で、オ・セフン ソウル市長が推進する漢江ルネサンス事業の象徴的施設の一つに選ばれる。民間資本コンソーシアムである‘フロー島’が2009年9月から964億ウォンを投資し今月初めロビーと屋上・デッキなどを一部公開したのに続き 9月には全面開放される。
フロー島の持分は暁星グループが47%、暁星グループの系列会社である進興企業が10%、SH公社が29%を持っている。事業施行者が25年間にわたり施設を運営しながら投資額と収益を回収した後、市に寄付進呈する条件だ。
事業の運営はシアルイルコンイルという業者が代行するが、シアルイルコンイルはフロー島に毎月10億8800万ウォン、年間130億6400万ウォンの賃貸料を支払わなければならない。25年間に3000億ウォン以上を払わなければならないということだ。
運営業者はこのように高額な賃貸料を出しても収益を残さなければならない。三光ふわふわ島が公益性よりは利潤を多く残せる富裕層対象の高価マーケティングに注力するという指摘が出る理由だ。
30日ソウル市議会オ・スンロク民主党スポークスマンは「業者の立場では元手を回収しようとすれば毛皮ショー以上の行事も誘致するのが当然のことではないだろうか」として「民間業者に事業をまかせた以上、富裕層のための空間にならざるを得ない」と指摘した。
こういう憂慮と関連してソウル市 イ・ジョンヒョン スポークスマンはこの日「三光ふわふわ島など一部事業で業者の過度な営業性が表に出れば契約を解約するなど徹底して市民中心の公共性管理に注力する」と話した。イ スポークスマンはまた「市は今後の事業運用計画を検討する際にも公共性を最優先とする」と強調した。実際、ソウル市、漢江事業本部は三光ふわふわ島と関連して外部専門家を迎え入れた公共性確保委員会も準備している。
だが、問題は公共性を強調して赤字が出た場合、ソウル市だけを信じて事業に飛び込んだ民間業者が黙って甘受していはしないという点だ。結局、他の事業での特典により赤字補填を要求して出る可能性が高い。
2007年に出退勤用として導入した漢江水上タクシー事業ではすでにこういう憂慮が現実化している。市議会側の話を総合すれば累積赤字が30億ウォンも積もった水上タクシー業者は、ソウル市に西海航路が開かれる場合、仁川まで領域を拡張したり、水上バス事業の許可を持続的に要求している。市では業者が手を引く場合「巨額を投じた事業が凶に転落した」という批判に直面しかねず業者の要求を避けることも簡単に聞き入れることもできない進退両難の立場だ。
オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/480441.html 訳J.S