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大邱(テグ)嬰児死亡率 全国最高…枯れ葉剤のため?

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/479659.html

原文入力:2011-05-25午後04:23:13(1859字)
08年 全国平均の1.5倍…05・06年には奇形児出生も最高
漆谷(チルゴク)地域を洛東江取水上流地に置く 枯れ葉剤 関連性注目

クォン・オソン記者

慶北、漆谷の米軍基地‘キャンプ キャロル’の毒性枯れ葉剤埋却波紋が広がる中で、この地域を取水上流地に置く大邱の嬰児死亡率が国内最高水準に高いことが明らかになり関連性が注目される。
統計庁国家統計ポータルの嬰児死亡率推移を見れば、最も最近の統計である2008年大邱の嬰児死亡率は出生児1000人当り5.6人で、比較対象となる16市・道の中で最も高いことが分かった。2007年もやはり5.9人で最も高かった。2008年と2007年の全国平均嬰児死亡率は各々3.5人と3.6人だ。

また、調査対象期間の1999年、2002年と2005~2006年の全てで大邱の嬰児死亡率は全国平均を上回る高い水準だった。特に2005年には慶北地域の嬰児死亡率が6.9人で2番目の大邱(5.8)よりも飛び切り高い数値を見せもした。慶北は2005年と2006年(5.6)であり乳児死亡率が全国で最も高かった。

25日、このような便りを初めて伝えた<大邱放送(TBC)>はこれと共に保健福祉部が昨年調査した先天性奇形比率全数調査を引用し、奇形比率も大邱が最高水準だと伝えた。2005~2006年の出生児が調査対象だが大邱が1万人中 333.7人と379.7人の割合で2年連続で全国最高を記録したということだ。

退役米軍人がキャンプ キャロルに埋めたと主張する‘エージェント オレンジ’等 猛毒性枯れ葉剤に含まれるダイオキシンは乳児死亡などにも影響を及ぼすという研究結果が知られている。キム・シンボム労働環境研究所産業衛生室長は「具体的に統計分析をしてみなければならないが、枯れ葉剤などが産婦に及ぼす影響が致命的であるだけに関連性に対する集中的な調査が必要だ」と話した。<大邱放送>も「他の地域に比べ医療条件が良い大邱としては理解できない数値」と疑惑を提起した。

一方、漆谷米軍基地だけでなく他の米軍基地でも同様な有毒化学物質埋却があった可能性を示す証言が相次いで明らかになり不法埋却疑惑は全国的に広がっている。

1977年から翌年まで米陸軍2師団司令部で勤めたというレリー・アンダーソンは退役駐韓米軍人ホームページである‘韓国戦プロジェクト’(Korean War Project)にあげた文で「当時、2師団の全倉庫に残っているすべてのダイオキシンをなくせとの命令が下された」として「我々の部隊だけでなく全部隊に下された命令だった」と明らかにした。米陸軍2師団は臨津江北側と板門店南側の西部戦線を防御する部隊で、京畿坡州・漣川・文山・東豆川・議政府・抱川などに基地を置いている。彼が文を載せた時点は2009年8月だ。

1968年にも医務兵として京畿議政府の米軍基地‘キャンプ スタンリー’で勤務したというアンダーソンは「米国政府が韓国の色々な地域に枯れ葉剤を散布したが、これを継続否認して嘘をついている」と主張した。彼は 「‘キャンプ モソ(富川市)、梧井洞(オジョンドン)にあった旧米軍基地)’にも派遣勤務で出かけ部隊員の健康を維持した」として 「1968年春から夏までキャンプ内のトイレ、テント、食堂などすべての建物周辺に枯れ葉剤をばらまいた」と話した。キャンプ モソは他の退役米軍人が 「この基地の化学物質保存所をキャンプ キャロルに移す過程で想像できるすべての化学物質をくぼみに埋めた」と同ホームページに明らかにしたその基地だ。

また別の退役米軍人 レリー キルゴーも同ホームページにあげた文で「1960年、1970年代にかけて非武装地帯だけでなく韓国の他の地域にも広範囲に枯れ葉剤が散布された」と主張した。1973年、東豆川の‘キャンプ ケイシー’で警戒兵として勤めたというミッキー パックスも「南側にあるミサイル基地で数回 派遣勤務をしたが、基地周辺地域の木や草が育つことを防ぐために多くの除草剤をばらまいた」としながら「その時、それが枯れ葉剤だと聞いた」と主張した。
クォン・オソン記者ツイッター@5thsage

原文: 訳J.S