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労使‘昼間’合意にも現場は‘夜昼’で稼働

原文入力:2011-05-25午後08:03:26(1674字)
労働界 争点 ‘昼間2交代’
現代車・柳成企業労働者たち 1週間ずつ夜通し作業
"仕事するというより持ちこたえる…私たちは労働機械"
完成車が昼間実行してこそ納品業者も可能に

キム・ソヨン記者

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現代自動車の部品納品業者である柳成企業の労使葛藤により‘昼間連続2交代’問題が労働界の最大争点に浮上した。昼間連続2交代は単純に勤務形態を変えることではなく賃金、労働時間、働き口、労働強度、物量確保などが絡まっており、自動車産業、自動車労使関係では一大‘革命’と受けとめられている。特に自動車の労使関係は我が国の労使関係全般に影響を及ぼすだけに、より一層注目をあびている。

■長時間夜通し勤務で疲れる労働者ら
現代車で16年 仕事をするコ・ミンチョル(仮名・41)氏は「まだ夜通し勤務は適応できない」と話す。コ氏は「昼間に眠るといっても‘眠っては覚める’を繰り返すなど熟眠を取ることはできず、夜明けに眠気をこらえるのが難しい」とし「仕事をするというより持ちこたえているというのが適切な表現」と話した。コ氏は 「一週間に一回ずつ昼・夜間勤務が入れ替わり常に疲れてぼうっとする時が多い」として「夜間組にかかれば子供たちと全く遊ぶこともできず、週末には特別勤務をしたり特別勤務がなければ寝てばかりいる」とした。彼は「仕事をする機械のようだ」と話した。

現代車工場は24時間稼働するので労働者は昼・夜交代で仕事をしなければならない。問題になっている夜間組の場合、午後9時から翌日午前8時まで10時間を夜通し働く。正常勤務は午前6時までだが大部分の労働者はさらに2時間(残業)働く。会社が強制的にさせるのではなく労働者が自ら残業や特別勤務をする。現代車の賃金体系が時給制で、多く仕事をするほど多く稼げるためだ。賃金の約40%が延長・休日・深夜割り増し手当てだ。現代車労働者は1年に2200~2400時間働く。金属労組関係者は「起亜自動車と韓国GM,自動車部品会社労働者たちもほとんど似た状況」とし「長時間夜間労働による筋骨格系弱化、慢性疲労、睡眠障害、消化器疾患など健康状態が悪く家族関係も良くない」と話した。実際、ドイツ睡眠学会は「夜間交代勤務をする労働者が昼間勤務だけをする労働者より平均寿命が12年短い」と明らかにした。

■現代車に集まる目
完成車3社と多数の部品会社労使が昼間連続2交代に原則的に合意をしたが、まだ施行出来ずにいる。柳成企業に見るように、部品業者が現代車の顔色を伺い自律的な交渉に出ることができないばかりか、完成車メーカーの中で現代車の議論速度が最も速く、昼間連続2交代問題は現代車の労使交渉結果が核心だ。

昼間連続2交代は労働者の健康権を保護しようとの趣旨で勤務形態を調整し夜間勤務をなくそうということだ。労働時間も現在の残業を含め10時間ずつ仕事をしたものを8~9時間まで減らしてみようという意図もある。現代車労組は午前班は午前6時40分から午後3時20分まで、午後班は3時20分から夜12時まで仕事をする形態を要求している。

現代車労使は去る2005年に昼間2交代に合意したが、具体的な内容についてはまだ立場をまとめられずにいる。一日4時間の残業がなくなるだけに、会社は生産量の低下を憂慮している。結局、生産量を維持するには10時間で生産した物量を8時間で可能なように‘速度’を速めなければならず、労働強度は強まらざるを得ない。労組は賃金(月給制)と労働強度に変わりのない昼間連続2交代を要求しており、労使の立場の違いが大きい。こういう理由ですでに6年にわたり昼間連続2交代問題の議論が空転している。

キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/479710.html 訳J.S