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日本 原子力発電所‘高濃度汚染水’入れる場所が無い

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/479497.html

原文入力:2011-05-24午後08:31:23(1282字)
廃棄物施設 限界…4万7000t 処理作業 中断する模様
梅雨時には汚染水 流出 憂慮…2~3号機 復旧も支障

イ・ヒョンソプ記者

日本、福島原子力発電所に溜まった高濃度放射性物質汚染水を移し入れる施設が2~3日後には満杯になると見られ‘汚染水非常事態’になった。日本政府は先月4日、低濃度汚染水を海に放出までして高濃度汚染水を移し入れる空間を作るために努力していたが無駄に終わったわけだ。梅雨が目前に迫った状況で憂慮はますます大きくなっている。

<NHK>等、日本マスコミは23日 原子力発電所2~3号機の地下トンネルなどに溜まっていた高濃度汚染水を取り出し貯めておく集中廃棄物処理施設が数日内に満杯になり、当分は移し入れる作業を中断することになると報道した。東京電力は汚染水浄化循環処理システムが稼動を始める来月末頃には高濃度汚染水を取り出す作業を再開できると展望した。

現在2~3号機にある高濃度汚染水は計4万7000t程度と推算されている。東京電力が2号機から1万t、3号機から4000tをすでに取り出したが、水位はほとんど変わっていない。周辺地下水などが継続的に流れてきたためと見える。強い放射線を発する高濃度汚染水は発電所冷却システムの復旧も難しくしている。

問題は水を取り出すことができない状況で水位が高まる場合、ややもすれば外部へあふれ出る可能性が高いという点だ。日本原子力安全保安院の西山秀彦スポークスマンは「あふれ出るまでは高濃度汚染水を(2~3号機トンネルなど)元々あった場所に閉じ込めておく」と話したが、これは楽観的に過ぎるという指摘がある。直ちにあふれ出ても汚染水を移し入れる空間がないためだ。<dpa>通信はまもなく始まる梅雨により雨水が流れ込み始めれば水位が急激に高まり海などへ洩れ出しかねないと憂慮した。日本の梅雨は通常5月末に始まる。日本当局は去る21日、福島原子力発電所近海に浮かべた‘メガフロート’等を利用する方案も検討しているが、まだこれといった対策は出ていない。

先月初め、日本政府が集中廃棄物処理施設にあった1万1500tの低濃度汚染水を福島近海に捨てた当時、挙げた理由は「高濃度汚染水を保存する空間を確保するために」というものだった。当時にも我が国など周辺国と漁民の反発が深刻だったが、高濃度汚染水が海へ大量放出されるならばその被害は想像することさえ難しい。先月海に捨てられた低濃度汚染水1万1500tに含まれた放射性物質の総量は150億ベクレル程度だったが、2号機排水口に開いた小さな穴を通じて海へ直接もれた520tの高濃度汚染水に入っていた放射性物質の総量はその3万倍の4700兆ベクレルにもなった。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: 訳J.S