原文入力:2011-05-19午後08:25:50(1258字)
チョン・セラ記者、キム・ジフン記者
貯蓄銀行社外重役の席が金融監督機関や経済部署官僚出身だけでなく国会議員と大統領府・検察・裁判所・国税庁・国家情報院など‘力のある機関’退職者らの集会所の役割をしていることが明らかになった。彼らは理事会にはほとんど出席せずに‘雇われマダム’の役割をするケースが多く、この席が事実上有力人士の‘小遣い稼ぎ’手段に転落した状況だ。
19日<ハンギョレ>が金融監督院電子公示に事業報告書を公開した貯蓄銀行29ヶ所の社外重役内訳を分析した結果、2007年から現在まで、これら貯蓄銀行の社外重役を務めたり、現在も在職中の152人の内、金融監督機関・政府部署をはじめとして大統領府・国家情報院・検察・裁判所・国税庁・軍・国会など力のある機関の公職者出身が56人で、全体の37%に及ぶことが明らかになった。調査対象貯蓄銀行には資産順位10位圏をはじめとする大型貯蓄銀行が含まれている。
業界1位のソロモン貯蓄銀行は、チャン・テピョン前農林水産食品部長官とムン・ウォンギョン前行政安全部次官、チョン・チュンス前最高検察庁強力部部長らが社外理事として在職した。参与政府当時の大統領府出身キム・ワンギ前人事首席秘書官も湖南ソロモン貯蓄銀行で社外理事として在職した。業界3位の第一貯蓄銀行にはイ・ジョンナム前法務部長官とキム・チャンソプ前大田地方国税庁長が社外重役に名前を連ねた。営業停止された釜山・釜山2貯蓄銀行にはキム・テギュ、コ・グィナム前国会議員が社外理事として在職した。業界31位の嶺南貯蓄銀行にはチョン・オクグン前海軍参謀総長が身を置いた。
金融圏の社外重役は経営監視の役目を充実するよりは、挙手機として賛成する人や必要時に官界との人脈連結を行う‘雇われマダム’の役割をしているという批判を受けてきたが、実際に社外重役は大部分が理事会に参加していないことが分かった。釜山貯蓄銀行の社外重役活動内訳報告書を見れば、キム・テギュ前議員は2009年に54回開かれた理事会の中でたった一回参加し、2010年下半期に開かれた18回の理事会には一回も出席しなかったことになっている。キム前議員の社外重役報酬は月303万ウォンだった。今年1月に営業停止された三和貯蓄銀行で社外重役として月給を受け取ったチョン・ジンソク大統領府政務首席も去る18日「2004年から3年間、社外重役として毎月200万ウォンを受け取ったが、経営会議に参加したこともなく1年に1,2回会社の諮問に応じた」とし、特別な仕事をしなかったという趣旨で釈明した。
チョン・セラ、キム・ジフン記者 seraj@hani.co.kr
原文: 訳J.S