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"土壌・地下水にまで汚染が広がっただろう" 不安な住民たち

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/478801.html

原文入力:2011-05-19午後11:11:36(1420字)

ク・テソン記者

慶北(キョンブク)、漆谷郡(チルゴクグン)、倭館邑(ウェグァンウプ)にある駐韓米軍部隊‘キャンプ キャロル’内に1978年当時、米軍が猛毒性物質の枯れ葉剤を大量に埋めたという証言が伝えられた19日、部隊近隣住民たちの不安が高まっている。
倭館邑の住民クォン・マング(49・印刷業)氏は「いくら歳月が流れたとは言っても不安だ」とし「事実関係を明らかにしなければならない」と話した。枯れ葉剤戦友会大邱支部のチョン・チャンソプ事務局長も「もし事実なら大きな問題にならざるを得ない」とし「歳月が流れたと言っても必ず真実を糾明しなければならない」と強調した。彼は「問題になった‘エージェント オレンジ’は米軍がベトナム戦争で使った枯れ葉剤で その毒性は想像を超えるもの」とし「この枯れ葉剤のために我が国でも登録された被害者だけで12万人を上回る」と話した。漆谷郡が直ちに経緯把握に出たのもこういう理由からだ。

周辺土壌と水質汚染に対する憂慮も提起されている。キャンプ キャロルと慶北地域住民たちの飲料水源である洛東江本流はわずか1kmしか離れていない。ソ・ジェチョル緑色連合自然生態局長は「鉄製ドラム缶が腐食して汚染物質が周辺土壌と地下水に広がっただろう」としつつ「米軍との協議が遅れる恐れがあるので、まずキャンプ外側の周辺地域から地下水管井現況と地下水汚染有無に関する調査を始めなければならない」と話した。キャンプ キャロルは2004年まで雨が降れば部隊外に流れる小さな河川を通じて油が流出し住民たちの抗議が激しく起きた事件が何度もあった。

キャンプ キャロルのソ・キチュン民事処長は「現在、真偽把握ができておらず、単位部隊で立場を明らかにすることができる立場ではない」とし「上部から指示がくれば何らかの措置が取られると思う」とだけ話した。

キャンプ キャロルは過去にも環境汚染問題で物議をかもした所だ。10余年前、韓国内の米国軍務員が所属した米国連邦公務員労組が‘キャンプ キャロルの石綿汚染が深刻だ’という疑惑を提起した。当時、米軍部隊側から建物を撤去したり修理しながら石綿処理基準を無視し作業を強行したという主張が出たが、キャンプ キャロル側が何も措置をしないまま石綿汚染波紋はうやむやになった。

駐韓米軍軍需支援司令部所属のキャンプ キャロルは、1960年5月に3.2平方km規模で設置された後、軍装備の整備と物資を保存する基地として使われ、2004年まで2ヶの化学中隊と化学大隊本部が駐留した。こちらには現在、米軍と米国民間人、韓国人職員、カツサ(Korean Augmentation Troops to the United States Army, KATUSA、駐韓米陸軍に派遣されている韓国陸軍軍人)などを合わせ3850人余りが勤務している。部隊には軍事施設の他にも体育館・プール・ボーリング場と米軍専用クラブなどがあり、外部の人の出入りは厳格に制限されている。 大邱/ク・デソン、ナム・ジョンヨン記者 sunnyk@hani.co.kr

原文: 訳J.S