原文入力:2011-05-10午後09:19:12(1221字)
国家癌検診事業 正確度 初の研究結果
子宮頸部・大腸癌 確定診断比率も 2%未満
キム・ヤンジュン記者
←国家癌検診事業の癌種類別 陽性予測度
キム・某(42)氏は昨年秋、国家癌検診事業の検診対象になったという通知を受け、乳癌など3種の癌に対する検査を受けた。乳房撮影の結果 1㎝大の腫瘍が発見された。医師は形からは良性腫瘍である可能性が大きいが癌かも知れないので追加検査を受けるように言った。癌の可能性があるという言葉に不安になり、直ちに超音波検査を受けた。癌ではない可能性がより大きいが組織検査を受ければ確実な結果が出るという説明を聞いた。結局、医療スタッフの勧めどおりマンモトーム(針を利用して乳房組織を切り摘出する検査)で腫瘍を除去し組織検査では良性腫瘍の繊維腺腫と最終判定された。キム氏は超音波とマンモトーム費用で各々12万ウォンと100万ウォン程を払った。キム氏は「一週間以上 癌ではないかという恐怖に慄いたことを思えば誤った早期検診結果に腹が立つ」と話した。
キム氏のように乳癌早期検診を通じて癌の可能性があるという話を聞いた後に最終検査で癌ではないと判定される比率が99.4%に達するという研究結果が出た。
←ある女性が乳房撮影を通じて乳癌検査を受けている。
パク・ウンチョル延世大医大予防医学教室教授は去る9日、保健福祉部と国立癌センターなどが主催した‘癌征服フォーラム’でこういう内容を盛り込んだ‘国家癌検診事業の費用と効果’報告書を発表した。1999年に国家癌検診事業が始まった後、検診を受けた方々を対象に検診の正確性を評価した研究結果が出たのは今回が初めてだ。
報告書によれば、乳癌の場合、癌と疑われた後に最終確診検査で癌と判定される比率である陽性予測度が0.6%で最も低かった。子宮頸部癌は1.3%、大腸癌1.7%、胃癌3.3%と調査され、肝臓癌が5.65%で最も高かった。パク教授は「早期検診の特性上、ひとまず癌と疑われるものは全て把握しなければならないため、陽性予測度が低く出る側面がある」としつつも「だが、外国と比較すればとても低く。消費者の被害はもちろん国家予算の浪費も招くことになり早期検診の質管理が至急必要だ」と話した。
チョン・ジェクァン国立癌センター癌検診事業課長は「米国の映像医学会では早期検診の陽性予測度が5~10%以上でなければならないと勧告している」とし「米国が我が国より乳癌発生比率が2倍程高い現実を勘案すれば、我が国は乳癌の陽性予測度が2.5~5%にはならなければならない」と指摘した。
キム・ヤンジュン医療専門記者 himtrain@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/health/477238.html 訳J.S