原文入力:2011-05-08午後10:41:06(1427字)
"大洋海軍戦略 廃棄しながらも 基地建設は意地"
江汀村 住民・市民団体 反対闘争 再び熱気
ホ・ホジュン記者
←国防部が海軍基地を建設しようとしている済州、西帰浦市、江汀村の‘クロムビ(雲と雨)岩’へ行く道路の入り口に生命平和結社巡礼団が 「海軍基地絶対反対」と書かれた横断幕が掲げられている。
国防部が済州海軍基地建設の名分として掲げた‘大洋海軍戦略’を最近、事実上撤回し、海軍基地反対闘争を繰り広げた済州、西帰浦市海軍基地建設予定地である江汀村の住民たちと市民社会団体が建設計画を原点から再検討することを要求し反対の声を高めている。
去る6日に訪ねた江汀村海岸には海軍基地建設に反対する横断幕の後に防波堤に使うテトラポッド 数十ヶが置かれていた。
カン・ドンギュン江汀村会長は「政府と海軍がこの間‘大洋海軍’概念を前面に掲げ済州海軍基地を強行したではないか」として「今は政府自らが大洋海軍戦略を撤回したので海軍基地の必要性が喪失された」と話した。コ・クォンイル江汀村海軍基地反対対策委員長も「済州海軍基地建設が国家安保の核心事業ではないという点を立証する」として建設計画白紙化を促した。
←済州、西帰浦市、江汀村の海軍基地工事現場に防波堤製作用テトラポッド 数十ヶが置かれている。
3月からは平和運動団体が江汀村に留まり、4年にわたり厳しい戦いを繰り広げた村住民たちに一層力を与えている。去る3月1日、済州4・3平和公園から始まり‘生命平和100日韓半島巡礼’に入った‘生命平和結社’が巡礼計画を変え、江汀村に留まり反対運動を行っている。チョン・ジンテク生命平和結社事務局長は「江汀村が生命と平和を最も必要とし念願しているようなので滞留を決めた」と話した。
江汀村海岸で海軍基地反対運動を行ってきたヤン・ユンモ前韓国映画評論家協会長は先月6日に拘束された後、6日で31日間にわたり工事中断を要求して獄中断食を行っている。最近、江汀村海岸で10日間の同調断食をしたシン・クボム前済州知事は 「大洋海軍戦略が廃棄された今、強行している海軍基地建設は安保を口実にした海軍の肥大化事業に過ぎない」と話した。
民主党、民主労働党、創造韓国党、進歩新党、国民参与党など野5党が参加する済州海軍基地真相調査団(団長 イ・ミギョン民主党議員)は来る12日、江汀村で調査を行う予定だ。
江汀村は2007年5月、海軍基地建設地に選ばれた後 賛否住民たちに分かれ深刻な葛藤に陥った。村住民H(50・女)氏は「仲良く暮らしてきたのに、今は第三者を通じてお香典や祝儀金を伝えなければならないほど葛藤が深刻だ」と話した。また別の住民は「住民葛藤、各種告訴・告発、罰金賦課などで村の共同体が完全に破壊された」と伝えた。
住民たちと市民社会団体は何より江汀村の名物である‘クロムビ岩’き損だけは阻むという覚悟だ。村の前の海岸の一部分を形成しているクロムビ岩は長さ800m余りの一塊の広い溶岩団塊だ。絶滅危機種である赤イワガニもクロムビ海岸周囲に棲息している。
済州/文・写真 ホ・ホジュン記者 hojoon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/476917.html 訳J.S