原文入力:2011-05-04午後11:06:35(1232字)
ソン・ヨンチョル記者
国会は4日、本会議を開き韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定(FTA)批准同意案を通過させた。しかし去る2日、与野政15人会議で合意した流通産業発展法改正案など自由貿易協定被害対策法案は常任委と法司委の手続きを終えられず本会議に上程されなかった。ハンナラ党は民主党と議事日程を再び協議し被害対策法案を通過させることにした。
民主党はこの日、最高委員会議と議員総会を何度も開き激論を行ったあげく去る2日の合意を拒否することで意見を集約した。民主党議員は本会議に参加せず夜10時頃解散した。民主党が委員長を受け持っている法司委と農林水産食品委は会議を開かず、パク・ヒテ国会議長も職権上程をしないため、被害対策法案は通過しなかった。
批准同意案処理のために開かれた本会議には、ハンナラ党、自由先進党、未来希望連帯、民主労働党、進歩新党議員などが参加した。表決には169人の議員が参加し、結果は賛成163,反対1,棄権5人だった。反対はハンナラ党のファン・ヨンチョル議員(洪川・横城)であり、棄権はハンナラ党のソン・ユンファン議員(尚州),チョン・ヘゴル議員(軍威・義城・青松)等だった。
イ・ジョンヒ、カン・キガプ民主労働党議員は批准同意案反対討論で「流通産業発展法(流通法)と大中小企業共生協力促進法(共生法)の内容を自由貿易協定条文に明示するよう再協議を要求しなければならない」と主張した。二人の議員はマイクの電源が切れた後にも発言を継続する方式で引き伸ばしを図ったが、パク・ヒテ議長の制止とハンナラ党議員らの叫びが続くと壇上から降りた。
イ・グンヒョン ハンナラ党議員は賛成討論で「国益を無視し与野政合意を翻意した民主党のために被害対策法案を通過させることができなかった」として「農水畜産業と中小商工人被害を防ぐために法案を必ず通過させる」と主張した。
国会批准同意手続きが終えられたことにより韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定は李明博大統領の批准など残りの手順を踏み7月1日から発効される予定だ。ヨーロッパ連合議会は去る2月、すでに批准同意を終えた状態だ。韓国とヨーロッパ連合は2007年5月自由貿易協定交渉を始め2009年7月に交渉を妥結し、2010年10月に公式署名した。
一方、民主労働党と進歩新党は民主党が野4党合意を無視し政府・与党と批准同意案処理に電撃合意したうえに、この日の本会議批准同意案処理を阻止しなかったこと等を強く批判した。これに伴い、野党圏統合交渉および野党圏共助が重大な支障をきたすものと見られる。
ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr
原文: 訳J.S