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警察、大統領府行政官の夫人と争い…謝っても減給される…裁判所 "懲戒不当" 判決

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/476111.html

原文入力:2011-05-03午後03:31:27(1455字)

同じマンションに住む大統領府行政官の夫人と層間騒音問題などで言い争ったあげく相手方の嘆願提起により懲戒を受け昇進から漏れた警察官が 「無念だ」とし訴訟を提起し、懲戒取り消し判決を受けた。

3日、裁判所判決などによれば大統領府行政官の夫人は2008年2月、ソウルのあるマンションの3階に引っ越してきた後、階段にオーブン レンジを出して置き、通行に不便だと問題提起をする4階に住む警察官パク・某(37)氏と言い争った。

昨年4月にはパク氏夫婦が同マンションに住む知人を訪問し夕食を食べた席で再び争いが起こった。

大統領府行政官の夫人が騒々しいと電話し、1時間後にパク氏を訪ねパク氏の知人と言い争いになった。パク氏は「その程度も理解できないのか。興ざめさせるおばさんだね」と吐き出すや、件の3階女性は 「おじさん、暴言吐かないで下さい」と問い詰めた。後から3階女性の夫までが加勢して争いがより大きくなった。

興奮さめやらない3階女性はソウル地方警察庁聴聞監査官室に「パク氏が毎日深夜に酒を飲み騒ぎを起こし、住民が抗議すれば警察官だと言って暴言を吐くので措置してくれ」と嘆願を提起した。

調査に着手した監察係は引っ越しした住民にまで聞き込み調査を実施し、パク氏の職務に関する不正事実を数日間にわたり調査した。

調査を受けることになったパク氏は 「感情にまかせて名誉を傷つけたことと苦痛を与えたことに頭を下げて謝罪する」という趣旨の謝罪文を作成し、3階女性とその夫を訪ねて行き許しを乞うなど事態を収拾しようと努めた。

だが、警察は懲戒委員会を開きパク氏が隣と物議をかもし侮辱感を与え、飲酒状態で当直に当たるなど誠実・服従・品位維持義務に違反したとし、昨年5月減給3ヶ月の処分を下し、請願審査委員会では減給1ヶ月に減軽された。弱り目にたたり目で当時試験に合格し警衛に進級予定だったパク氏は昇進からも脱落した。
3階女性の夫の‘身分’のために‘過剰’監察がなされたと考えたパク氏は、所属警察部隊長を相手に行政訴訟を出した。

これに対しソウル行政法院行政4部(イ・イニョン部長判事)は3日 「紛争の発端経緯や内容、終結過程に照らしてみる時、警察公務員に対する社会的信頼を損傷したと言えるほどの品位維持義務違反とは見られず、これを懲戒理由に認定したことは不当だ」と明らかにした。

裁判所は「問題の発言は層間騒音問題であり、隣人との間に生じるささいな言い争い途中の過激な言葉で私人の日常で不適切な振る舞いをしたという道徳的非難をすることとは別に、警察公務員の信頼を阻害した水準とは見られない」と判断した。

裁判所は残りの不正は認められるとしたが「監察および減給の核心理由であるA氏との紛争を懲戒理由とは見られないので処分が裁量権逸脱」とし取り消しを命令した。

監察係関係者は、夫が大統領府行政官として勤めているということを監察の過程で認知した点を否定しはしなかったが「それのためにないことをさらに作ったわけではなく、ありのままに(監察)したと考えており、判決検討後に控訴可否を判断する」と話した。

デジタルニュースチーム

原文: 訳J.S