原文入力:2011-05-02午後10:50:49(1600字)
漢江新都市 賃貸料、周辺より50%高く策定
572世帯中 547世帯 未達…7~8日 一般分譲
チェ・ジョンフン記者
←京畿金浦の漢江新都市に建つ公共賃貸住宅モデルハウスで来訪客がアパート造形物を見ている。 金浦都市公社提供
京畿金浦市傘下の公企業である金浦都市公社が最近、金浦漢江新都市に作っている公共賃貸住宅の入居者を募集したが、賃貸価格が高く大量に未達が発生した。公企業が公共賃貸住宅の賃貸価格を周辺相場より大幅に高く付けたことは、賃貸住宅供給の趣旨に反する上に、無住宅庶民の入居機会まで剥奪する弊害を産んだという指摘が出ている。
先月29日、申込を締め切った金浦漢江新都市‘ケリョンニシュビル’は一般供給1~3順位申込に全19人が申請して全体供給所帯数572世帯の95.6%である547世帯が最終未達になった。 先立って26日新婚夫婦など特別供給対象者に配分された398世帯にはやっと6人が申請した。
金浦(キンポ)都市工事が供給した‘鶏龍(ケリョン)リシュビル(Richeville)’は契約者が保証金を預けておき月払い賃貸料を払う通常の10年公共賃貸住宅であり、賃貸期間が終われば入居者が分譲転換を受けるなり退去を選択できる。問題は賃貸料が専用面積74㎡型で保証金1億800万ウォン台に月額賃貸料が68万ウォン、84㎡型は保証金1億3400万ウォン台に月78万ウォン台であり、周辺相場より何と50~60%も高いということだ。74㎡型の場合、月額賃貸料を除く保証金が周辺の貸切住宅保証金相場と同等だ。
←金浦都市公社の公共賃貸賃貸料と相場比較
金浦都市公社がこのように高い賃貸料を策定した理由は、民間賃貸住宅で多く使われるいわゆる‘確定分譲価格’方式を併行した点と直接関連している。確定分譲価格方式は後日に分譲転換する価格をあらかじめ定めておき、入居者がそれに見合う保証金と前納賃貸料を払うもので、鶏龍リシュビルの確定分譲価格は3.3㎡当たり平均840万ウォンだ。当選者は賃貸期間に賃貸料を月々支払うか、確定分譲価格を入居時までに一度には払うかを契約時に選択するようになっている。金浦都市公社関係者は「賃貸料は高いが、それが負担ならば確定分譲価格を選択することができるようにした」とし「新都市内民間10年賃貸アパートにも適用した制度であることに加え、無住宅者も通帳を使わずに無順位で入居しても良いだけに問題がないと見る」と話した。実際に3順位申込まで大量未達が発生することにより、公社は来る7~8日に住宅所有や世帯主如何に関係なく一般人の申請を受け付け抽選方式で入居者を選ぶ計画だ。現行法上、3順位まで未達になった公共賃貸住宅は満20才以上という年齢の他には特別な入居者格制限がない。
ところが金浦都市公社の今回の賃貸住宅供給方式は安い公共賃貸住宅入居を希望する庶民を無視しているという批判が出ている。意図的に高い賃貸料を付け、いわゆる‘確定分譲価格’方式の契約に誘導したことは、相対的に所得の低い庶民が賃貸住宅から入居機会を奪い取る結果となるためだ。また、無住宅者に寄与しなければならない公共賃貸が、金のある人々の投機対象に変わったことも弊害として指摘される。鶏龍リシュビルのモデルハウスを訪問し高い賃貸料にびっくりしたというキム・某(39)氏は「住む家のない庶民のために安い借家を提供しようとするのが公共賃貸の趣旨なのに、それまで不動産商売の対象に転落したようで苦々しかった」と話した。
チェ・ジョンフン記者 cjhoon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/property/476019.html 訳J.S