原文入力:2011-05-02午後08:58:35(1745字)
"無断送金 238億ウォン 返せ" 宣教会代表の母親に訴訟 弟と後継葛藤も
イ・スンジュン記者、ノ・ヒョンウン記者
←ムン・ヒョンジン、ハン・ハクチャ
文鮮明(91)統一教総裁の3男が経営する会社が、母親が代表を務める統一教宣教会を相手どり238億ウォン余りの支払いを要求する訴訟を起こした事実が一歩遅れて知らされた。
文総裁の3男であるムン・ヒョンジン(Hyon Jin)(42)氏が会長を務めている統一教世界財団(UCI)グループ系列会社であるワシントンタイムズ アビエーション(ワシントンタイムズ航空)USAは去る1月4日、母親のハン・ハクチャ(68)氏が代表である財団法人世界平和統一家庭連合宣教会(宣教会)を相手に不当利得金238億7500万ウォンを返すよう求める訴訟をソウル西部地裁に起こした。
先月20日に開かれた初めての裁判で原告側は「ワシントンタイムズ航空代表理事であったチュ・某氏が、2009年10月に解任された後 238億7500万ウォンを宣教会側口座に無断送金した」として、このお金を返すよう主張したと伝えられた。ワシントンタイムズ航空は2009年に裁判所を通じこの資金を仮差押さえしたのに続き、今回追加で訴訟を起こしたわけだ。
ワシントンタイムズ航空と宣教会間の葛藤は初めてではない。昨年1月、この会社は米国連邦裁判所にチュ氏が2100万ドル(現為替レートで223億ウォン)を宣教会に引き出したとし3100万ドルの損害賠償訴訟を起こした。チュ氏はこの会社をはじめとして統一教所有の<ワシントン タイムズ>の社長を務めた人物だ。
統一教を一貫して批判してきたタク・チイル釜山長神大学校教授は「今回の訴訟の脈絡を知るためには統一教が宗教的信念だけでなく経済的利害でからまった組織という点に注目しなければならない」と話した。彼は「2009年1月、文総裁が事実上、長男のヒョンジン氏を差し置いて7男のヒョンジン(Hyong Jin 32・統一教世界会長)氏を後継者として公式宣言し、ヒョンジン(Hyong Jin)氏と4男ククチン(41・統一グループ会長)氏とヒョンジン(Hyon Jin)氏の間に葛藤が起きたものと理解している」として「宗教・経済権力を巡り兄弟と周辺関係者たちの利害関係がからまって葛藤を起こしていること」と説明した。
実際にヒョンジン(Hyon Jin)氏が運営していた<ワシントン タイムズ>は2009年に経営難に陥り昨年11月に借金と人材を継承する条件で統一教に1ドルで売られた。当時ヒョンジン(Hyon Jin)氏側は 「(4男の)ムン・ククチン会長が資金支援を切り経営が悪化した」と反発し、文会長側は「そんなことはない」と反論したと知られた。 2009年<ワシントン ポスト>などは「統一教の資金支援中断で<ワシントン タイムズ>が経営難に陥っている」と分析することもした。現在、ククチン氏は統一教企業を総括する統一グループ会長に、後継者として知らされたヒョンジン(Hyong Jin)氏は宗教部門である統一教世界会長を引き受け統一教の中心に位置している。
チュ氏側の訴訟を担当する法務法人関係者は「お金を正常借用したものと理解している。その上、仮差押さえがすぐになされ該当の資金は使われていない」と伝えた。ワシントンタイムズ航空側は「この金は会社資金であり韓国内会社の口座に保管されていた。チュ氏と宣教会側は利子年6%、返済1年後で貸与したものと主張している」とし「文鮮明総裁の3男ムン・ヒョンジン(Hyon Jin)氏が母親を相手に訴訟を起こしたという報道は事実ではない」と明らかにした。統一教財団関係者は「裁判結果を見守らなければならない。コメントはしない」という反応を示した。イ・スンジュン、ノ・ヒョンウン記者 gamja@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/476035.html 訳J.S