原文入力:2011-04-21午後10:05:23(1230字)
恐怖 拡散 食物などで汚染確認 "広範囲な実態調査要求"
チョン・ナムグ記者
"母乳をそのまま飲ませてもかまいませんか? 私も検査を受けてみたいです。"
日本の市民団体が回収して検査した母乳から放射能ヨードが検出されたというニュースが伝えられた21日、ある乳飲み子のママはツイッターにこのように不安を訴えた。日本のマスコミは「人体に特別害がない微量」として軽く扱っているが、この日 インターネット空間では‘放射能母乳’に対する不安と怒りの文があふれた。特に乳児に免疫力を育てる母乳を飲ませることが良いという忠告を聞いた福島県避難所の授乳者たちはどうすればよいのか途方に暮れている。
市民団体‘母乳調査・母子保険ネットワーク’は先月24日と30日、茨城県、千葉県、福島県、宮城県に住む9人の女性から母乳を回収し民間測定会社に任せ検査してみると、千葉県、柏市居住者の母乳から1㎏当たり36.3ベクレル、茨城県、守谷市居住者の母乳からは1㎏当たり31.8ベクレルのヨード131が検出されたと20日明らかにした。他の2人からは10ベクレル以下の少量が検出された。放射性セシウムは検出されなかった。
先月、福島県で生産した牛乳(原乳)から基準値を越える放射能物質が検出された後、住民たちの間では「牛から検出されたとすれば人からも検出されるのではないか」という憂慮が流れ出た。
しかし実際に母乳に対する調査が成されたのは今回が初めてだ。調査の結果、住民たちが呼吸や食物を通じて放射能に内部被爆されていたことが確認されたわけだ。市民団体側は「原子力発電所事故が起きた福島県ではなく、200kmも離れた千葉県居住者の母乳から放射能物質が検出されたことが非常に驚くべきだ」と明らかにした。
日本では母乳に対する放射能基準値を定めていない。飲料水や牛乳のヨード131基準値は1㎏当たり300ベクレル(乳児は100ベクレル)だ。安斎育郎 立命館大名誉教授(放射線防護学)は「乳児が飲んでも健康に影響がある水準とは距離が遠いだけにそれほど心配する必要はない」として「ただし本来母乳から出ない物質が出てきた以上、自然ではないという点は間違いない」と話した。
ネチズンは「今回も人体に直ちに害はないとだけ言うのだろうか」、「政府はいつまでも後手ばかり打っているのか」等の反応を示した。母乳調査・母子保険ネットワークは「母乳は赤ん坊の口に入るものだから、政府が急いで広範囲な実態調査をせよ」と要求した。日本政府はこの日、厚生労働省に調査を指示した。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S