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"韓国労働運動の退行・孤立" 現代車労組 正規職子弟‘採用特典’通過

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/473995.html

原文入力:2011-04-20午後09:47:30(1230字)
労組 "無条件採用ではなく加算点"

シン・ドンミョン記者

現代自動車労働組合が‘正規職世襲’という内外の批判世論にも関わらず職員新規採用時に長期勤続者子弟の優待を要求する団体協約案を20日 代議員大会で通過させ、現代車社内下請け非正規職労組では「正規職労組が我々を見捨てた」という恨み混じりの嘆きがあふれた。

イ・ウンファ現代車非正規職労組非常対策委員長は「まさかまさかと思っていたが関連団体協約案がそのまま通過したという話を聞き、虚脱感に襲われた」として「たとえ団体協約案に非正規職差別撤廃と非正規職の正規職化努力を要求する条項も含まれてはいるが、それにどれほど実効性があるか疑問」と話した。非正規職労組側では「この妥協案が労使合意として確定すれば、非正規職をなくすために戦っている我々の闘争にも関わりなく非正規職量産は続くほかはないだろう」、「結局、会社側と利害関係を共にするということ」という批判が相次いだ。

この日の代議員大会と関連して声明を出し‘関連団体協約条項の否決’を要求した蔚山市民連帯も「長期勤続者の子弟の優先採用要求案は平等と連帯を重視する労働運動精神を傷つけるもの」とし「現代車労組が占める影響力と象徴性から見る時、韓国労働運動の退行と孤立につながる残酷なこと」と評価した。

現代車労組内部でも各現場組織と少なくない代議員がこの団体協約要求条項の削除を要求し また支持したが、この日の代議員大会表決では過半数に至っていなかった。この妥協条項に批判的な態度を示したキム・ジンミョン労組代議員は「組合員の中に長期勤続者が多く、彼らの世論を無視できないという現実が反映されたようだ」と表決結果を分析した。彼は起亜車と大宇自動車など同じ業界ですでに労使間に同様の団体協約内容に合意しているというのに、現代車だけが批判世論を意識し不利益を甘受する必要があるのかという実利追求認識も作用したと見た。

チャン・ギュホ労組スポークスマンは「加算点を与えたからといって必ず採用されるという保障もない」としつつ「現在も組合員が業務中に亡くなったり6級以上の障害で退職する場合、直系家族や配偶者を特別採用するなど会社に寄与した功労などを認め職員家族を優待する事例がある」と解明した。

ペク・スングォン現代車蔚山工場広報チーム長は「会社の公式見解はまだ出ていない」として「個人的に見る時、定年退職者や長期勤続者の内、一定の要件を満たした一部には子供の新規採用の時に若干の加算点を与えることには大きな無理がないと見る」という意見を出した。

蔚山/シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr

原文: 訳J.S