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階級・性差別‘夥しく’警察組織 自省の声

原文入力:2011-04-16午前09:06:36(1430字)
幹部宿直室だけにシャワー室…妊娠しない条件で職務発令
無期契約職 雇用書類には‘予算縮小時は解雇’表現も

イ・ムニョン記者

 "警察署幹部宿直室には個人別ふとんとトイレ・シャワー室があるが、一般職員の宿直室は休むことさえ難しい程に狭苦しい。"  "下級者が上級者の論文とリポートを代筆しなければならず引越しまで手伝わなければならない。"  "女性警察官という理由だけで行事と会食への出席を勧められる。" 警察内部構成員が階級・性別・職種が違うという理由で差別を受けている現実に対し打ち明けた不満の声だ。警察庁人権保護担当官室は去る2月21日から先月10日まで、警察官・戦闘警察官と一般職・技能職・契約職職員らを対象に警察内外の差別的要素に対する162件の意見を集めた。警察が組織内部の‘差別的現実’を体系的に把握・分析し改善策を模索することは今回が初めてだ。

15日<ハンギョレ>が警察の内部意見収斂結果を見ると、階級にともなう差別を深刻に受け止める意見(39件、24.4%)が最も多かった。職務関連性が少ない服装・施設などから階級間に不必要な‘境界作り’が卑下感を起こすという不満が出てきた。総警以上の幹部だけに制服の袖に金色の帯をつけたり、幹部専用浴場が別に分離されている点などが階級にともなう差別の例として指摘された。警察庁儀式指針に明示された‘屈伸敬礼’(腰を深く曲げる挨拶)という用語にも構成員は差別を感じ、顕忠院の碑石の大きさが階級別に異なり‘死んでからも差別を受ける’という意見もあった。上級者の個人学位論文とリポートを代筆したり新任官署長と参謀発令時の引越し荷物を代わりに運び幹部一家の手伝いまでする風土も問題に挙げられた。

性別にともなう差別と不平等を巡る苦言も出てきた。警察庁本庁のある部署では育児休職を認めてくれず、婦人警官が一線警察署に転出し育児休職に入った事例があるかと思えば、ある警察署では‘3年間妊娠しない条件’で希望職務に発令を出したケースもあった。

契約職職員が感じる差別も多かった。責任感がないとし茶や手伝いのような雑務だけをさせるケースが指摘され、無期契約職標準契約書様式に含まれている‘予算縮小時解雇’という表現が威圧的という評価も出てきた。

去る1月末‘差別の発見’という名前でタスクフォースチームを構成した警察庁人権保護担当官室は、先月80人余りが参加したワークショップを経て直ちに改善課題を選定した。△上級者の私的使役に下級者利用禁止△階級別浴場と宿直室区分解消△契約職‘予算縮小時解雇’表現変更などを先ず変えなければならない事項として選び、来週中にチョ・ヒョノ庁長に報告する予定だ。

チャン・ソンジュン警察庁人権保護センター長は「‘差別’という単語自体がダブー視されてきた警察で、内部の差別的要素を探し改善計画を組んだということに意味がある」として「上級者らの少なくない抵抗があるだろうが、内部の差別から克服してこそ国民を相手にした差別的要素も改善できるので積極的に説得していく計画」と明らかにした。

イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/473338.html 訳J.S