原文入力:2011-04-15午前08:22:55(1419字)
新組織文化事業局職員ら、労組推進する労働者を尾行
会社側 "社内機密文書流出を調査する過程で起きたこと"
ソン・インゴル記者
三星SDI職員がこの会社を解雇された労働者を尾行し警察に捕まった。
去る13日夜0時50分頃、忠南、牙山市、陰峰面のSアパート前道路で×× 20×5号乗用車が三星SDIの解職労働者キム・某(47)氏を乗用車のボンネットにぶら下げて走っているのをタクシー運転手が発見し警察に申告した。忠南、牙山警察署は乗用車の運転者カン・某(33)氏など2人を暴力行為等処罰に関する法律違反容疑で立件し調査中だ。
キム氏は三星の無労組経営方針に対抗し労組を結成しようとしたが、2000年に解雇された後12年にわたり復職闘争と労組設立運動を行なってきた。警察に立件されたカン氏らは三星SDI新組織文化事業局所属の職員だ。
キム氏が14日<ハンギョレ>に明らかにした当時の経緯はこうだ。12日夜遅く忠南、天安市、斗井洞の食堂で以前の職場同僚らと会い話を交わした後、13日0時頃に乗用車を運転し帰宅中、乗用車1台がキム氏の後ろを追ってきた。深夜に天安~牙山道路を走る車両は大部分が速く走るが、この乗用車はキム氏の車の速度に合わせゆっくり走ったり速く走ったりして後についてきた。尾行されているという疑いを抱いたキム氏は道路脇のSアパートに入った後、エンジンを切り椅子を後ろに倒して運転席に横たわり外を見回した。後を追ってきた乗用車がSアパートに入ってき、助手席から一人が降りキム氏の車両を見にきて横になっていた彼を発見するや逃げ始めた。キム氏はすぐに車から飛び降り、尾行した車両を遮り 「誰か? 身分を明らかにしろ。なぜ尾行したか」と大声を張り上げた。しかしカン氏らはボンネットを掴んでいたキム氏を振り落とそうとするように急発進と急制動を繰り返し左右に車を揺さぶりながら運転した。生命の威嚇を感じたキム氏はボンネットを一層強く掴んでいるよりほかはなかった。
キム氏はちょうど通り過ぎたタクシー運転手が警察に申告し、尾行車両を遮りカン氏ら2人を捕まえることができた。
キム・チルチュン(法務法人 茶山)弁護士は 「尾行した者たちの所属部署である新組織文化事業局は労組設立などを監視するための部署として知られている」とし「三星SDI側の不法査察事実が明らかになった以上、徹底した真相調査と処罰がなければならない」と明らかにした。
一方、三星SDIのイ・ギョンサン広報チーム長は「職員が社内から機密文書を出力した社員C氏の後を追っている間にC氏が天安の食堂で一人の男に会っているのを見て、この男が共犯だと思い追跡し起きたことであり、解職勤労者を査察したわけではない」と弁明した。
イ チーム長は「C氏が出力した機密文書は13日明け方、社内で発見され回収し、これと関連した調査を継続している」とし「C氏が会った男が解職勤労者キム氏であることは真相調査をする過程で知ることになったが、事件当時は知らなかった」と話した。
大田/ソン・インゴル記者 igsong@hani.co.kr
原文: 訳J.S