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数十兆ウォンかかる武器導入 なぜ政権末にゴリ押しするのか

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/472935.html

原文入力:2011-04-13午後09:38:41(1478字)
政府 "ステルス機・アパッチヘリコプター 来年10月 契約"
性能検証されていない 論議予想

イ・スニョク記者

政府が導入を推進している次世代戦闘機(F-X)と大型攻撃ヘリコプター(AH-X)の機種決定と契約締結を来年10月までに終えるという公式方針を明らかにした。これら武器は次期韓国軍の戦闘力を決める核心要素であり導入と運用に数十兆ウォンの事業費が必要とされるにも関わらず、有力な機種の性能と費用の適正性を巡りうわさが絶えない状態だ。まだ検証されてもいない懸案を政権末期にゴリ押しして決めるという政府の態度を巡り論難がおきる展望だ。

防衛事業庁は13日、国会国防委員会に提出した‘主要懸案報告’で「今年6月の防衛事業推進委員会でF-X事業の事業推進基本戦略案を審議した後、来年10月には導入する機種を決め契約を締結する計画であり、AH-X事業も来る5月の防衛事業推進委での検討を経て来年10月に機種決定と契約締結を終える」と明らかにした。F-X事業はステルス級戦闘機60機を外国から導入する事業であり、AH-X事業はアパッチ級攻撃ヘリコプター36機を導入する事業だ。

F-X事業の場合、ロッキード マーティンのF-35,ボーイングのF-15SE,ヨーロッパ航空防衛宇宙産業のユーロファイタータイフーンなどが競争中だが、軍内外ではF-35に落着することを既定事実化する雰囲気だ。キム・クァンジン国防部長官がF-X事業対象は5世代戦闘機と明らかにした経緯があるが、2015~2016年までに導入する5世代戦闘機はF-35の他にはないためだ。去る1月、ロバート・ゲイツ米国国防長官が李明博大統領を表敬訪問した席でF-35購買ロビー活動をしたと知られもした。だがF-35は性能が検証されていないという理由で米空軍さえも引き受けを拒否した機種だ。軍事専門紙<D&D FOCUS>キム・ジョンデ編集長は「費用・武器体系・性能など、すべての面に関して検証が不足した状態であり、米国とイスラエル空軍が引き受けを拒否したが我が国が来年に導入を確定するというので、この分野に少しでも常識のある人が聞くならば非常に衝撃的なニュース」と話した。

チョン・ジェウン防衛事業庁スポークスマンは「政権と関係なく国家的次元の中長期的計画により推進されている」とし「かなり以前から妥当性検討など先行研究を進行してきており、色々な状況を考慮し合法的手続きを踏んで進行中」と話した。

AH-X事業は米ボーイング社の新型アパッチヘリコプター36機を導入する方案が有力だが、AH-X事業の妥当性調査結果と防衛事業推進委会議の結果を非公開にし‘密室進行’という批判を受けた。軍の内部事情に精通したある関係者は「防衛事業庁が最近、李明博大統領にアパッチ ヘリコプターを1機当たり300億ウォン台後半で導入すると報告したと理解しているが、機体価格はその程度かも知れないが実際に戦闘遂行に必要なスペック(武器と運用体系など)を整えれば、はるかに高い金額が必要だ」として「昨年末に台湾が1機当たり900億ウォン台で導入契約を結んだが、我が国もその程度の水準は払わなければならないだろう」と話した。 イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr

原文: 訳J.S