原文入力:2011-04-07午後10:56:54(1586字)
カイスト生‘相次ぐ自殺’なぜ?
学生たち 1人示威・壁新聞‘私たちは幸せではない’
教授たちからも批判相次ぐ…チョン・ジェスン "みじめな心情"
ソ総長 "解決策は学生の気持ち・姿勢にかかっている"
イム・ジソン記者
←最近3ヶ月間に自殺したカイスト生たち
"単位競争で駆り立てられれば敗北者の声を聞かなければならず、辛いことがあっても互いに悩みを分かち合う余裕すらない。この学校で私たちは幸せではない。" 最近3ヶ月間に4人のカイスト生が自ら命を絶ったのは、ソ・ナムピョ総長が主導した‘無限競争体制’のためだというのが学生と教授たちの共通した指摘だ。
科学英才たちが集まるカイストに‘死のドミノ’が始まったのは去る1月だ。‘ロボット英才’として知られ入学査定官制選考で入学した専門系高等学校出身のチョ・某(19)氏が死亡した時にも、学校の授業について行くのが困難な実業系高校出身者に対して配慮しないカイストの学事システムが問題として浮上した。だが、続いて科学高校出身のキム・某(19)氏をはじめ3人の学生が自ら命を絶ち、無限競争を煽る‘ソ・ナムピョ式教育’が相次ぐ自殺の原因と名指しされている。
学生たちの反発も本格化している。なかなか集団行動に出ることのなかったカイスト学生たちが最近、学校を批判する内容の壁新聞(写真)を貼り出し、1人示威にも出た。カイスト学生たちは成績が悪ければ授業料を払わなければならない‘差別授業料制’等をはじめ、競争で勝ってこそ生き残れる学内の雰囲気に対し一斉に糾弾している。学生たちは壁新聞を通じて「成績により授業料を差別賦課する狂った授業料政策、ミスを容認しない再受講制度など、ソ総長の無限競争、新自由主義的改革政策は、単に負担を加重させることに留まらず、狂った学内ムードを作っている」と主張した。ある学生はオンライン コミュニティに「私もやはりこの世界が耐え難く、苦痛で自主退学も考え休学相談を受けもした」として「だが泣きながら止める両親を見ながら勇気が出なかった」という内容の文を載せもした。
←6日、カイスト校内に貼り出された壁新聞 (*クリックすれば大きく見ることができます。)
学生たちの自殺が続くや無限競争システムに対するカイスト教授たちも憂慮の声をあげている。
チョン・ジェスン教授(バイオおよび脳工学科)は、3人目のカイスト生が自ら命を絶った先月29日、自身のツイッターを通じて「耐え難いストレスと競争の圧力の中で人生の指標を失った学生たちに教授として心より申し訳ない」とし「学生たちの逸脱と失敗にお金を賦課する不適切な哲学に皆さんを追いやり胸が痛む」と明らかにした。
あふれ出る批判にも関わらず学校側がとんでもない対策を出し、学生たちを一層深い絶望に追いやりもした。ソ総長は去る4日、学校のホームページに「この世には無料で得られるものはない」として「究極的な解決策は各自の気持ちと姿勢にかかっており、競争が避けられない状況では常に勝つことはできないという考えを受け入れなければならない」と明らかにした。続けて、学生たちを対象に心理検査をするという対策を発表までした。
結局、学校側はまた一人の学生が自ら命を絶った後、差別授業料制を廃止することにした。学校側が用意したストレスクリニックの相談まで受けていたパク・某(19)氏が高層アパートの下へ身を投げてすでに世を去った後だった。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/471978.html 訳J.S