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カイスト‘差別授業料’廃止方針

原文入力:2011-04-07午前08:16:00(1356字)
総学生会 "成績により金額変えて無限競争を煽る" 批判
相次ぐ自殺の原因に指定…総長、学生たちと明日 懇談会

チョン・ジンシク記者

カイスト(KAIST・韓国科学技術院)が今年だけで在学生3人が相次ぎ自ら命を絶った事件の原因の一つに名指しされた‘差別授業料制’を廃止する側に方針を整理したことが確認された。
カイスト高位関係者は6日<ハンギョレ>との通話で「一定成績以下の学生に授業料を払わせる現行制度を廃止、若しくは大幅縮小する側に枠が決まった」とし「ソ・ナムピョ総長が決断すれば、近い将来に決定されるだろう」と話した。この大学のまた別の高位関係者も「学生たちが望むなら、肯定的に問題が解決できると理解している」と伝えた。

カイストは2006年にソ総長が就任した後、その翌年から学則を改定し一定成績以下の学生たちに授業料を一部または全額払わせる差別授業料徴収制を施行してきた。それ以前まで学生たちは授業料全額を国費奨学金で免除されていた。今学期に適用された授業料政策を見れば、学期当たり評点(4.3満点)が3.0未満ならば0.01当たり6万3000ウォンずつの授業料を払わなければならない。成績未達となった初めての学期には学生が納付しなければならない授業料の半分を、次学期にも再び達しなければ4分の3,3回連続未達時には全額を納付することになっている。

総学生会は「この制度が学内無限成績競争を煽り共同体・協同文化を萎縮させている」として一貫して廃止を要求してきた。学校側は先月29日、チャン・某(25)氏が今年に入り3番目で自ら命を絶った後、非常特別委員会を設け対策を用意してきた。総学生会は先月末 学校側に△差別授業料制廃止△授業料審議委員会設立△ソ総長の改革に対する評価報告書作成・公開など12種類の要求案(表参照)を出した。総学生会が去る1月‘ロボット英才’チョ・某(20)氏の自殺後に行ったアンケート調査では、在学生の64%が‘現行授業料政策に否定的’と答えた。

ソ総長は総学生会の対話要求を受け入れ、来る8日夕方 校内創意館で懇談会を開くことにした。ソ総長が学生たちと直接討論に出たことは異例的であり、この時に差別授業料制廃止などに対する公式立場を明らかにする可能性が高いと見える。総学生会側は「ソ総長就任後5年間、一貫して要求してきた事項が受け入れられるよう学生たちの意見を集約している」と明らかにした。新入生イ・某氏は去る4日から本館前でソ総長の学校政策を批判し、改善を要求する1人示威を行っている。

ソ総長は去る4日、学校のホームページに文を載せ 「最近 発生した学生たちの死に対して総長として謝罪申し上げる」と明らかにした。しかしこの文で「加重された圧迫感は私たちが支払わなければならない代価」等の表現を用い、学生たちから「自殺という極端選択を学生の気の弱さのせいにしている」という反発を買っている。

大田/チョン・ジンシク記者 seek16@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/471798.html 訳J.S