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去る10年、物価 31% 上がる間に 国立大学納付金 最高83%騰る

原文入力:2011-04-06午後10:50:41(1517字)
去る10年間、納付金 物価上昇率の2~3倍
イ・ジェフン記者

←最近10年間 大学納付金値上げ率

国立大納付金は去る10年間に1.8倍にもなった。同期間の消費者物価上昇率に比べて2.6倍も上昇幅が大きい。
6日、国会キム・サンヒ民主党議員室が教育科学技術部から提出させ公開した‘学生1人当り納付金変動推移’を見れば、2001年の国立大と私立大の年間納付金は各々243万1100ウォン、479万7100ウォンだった。2010年の納付金は国立大が444万3800ウォン、私立大が753万8600ウォンだ。10年間に国立大は82.8%、私立大は57.1%騰がったわけだ。同じ期間に消費者物価は31.5%上がった。ラーメンの価格は56.2%、ジャージャー麺は47.3%、映画観覧料は24.9%それぞれ上がった。他の物価にくらべ大学納付金が大きく急騰したわけだ。

大学納付金がこのように天井知らずに騰る理由は何か? 専門家たちは△予算‘膨らまし’し校費会計から繰り越し積立金を積む私立大の欲心△教育環境改善より建物新増築などばかりに集中する私立大の支出構造△期成会費を上げることに制約がない国立大の収入構造などを根本原因に挙げている。

予算膨らましとは、私立大が予算を組む際に、収入は実際より下方設定しながら支出は多くした計画を立て、実際の年末決算時には学校ごとに数百億ウォンのお金を残し、これをそっくり繰り越し積立金として蓄積するしている姿を称する。韓国大学教育研究所が昨年首都圏26ヶ大学のホームページに公開された予・決算資料を分析した結果、これらの大学が2009年に実際に収入から支出して余ったお金は8318億ウォンにもなった。

また、大学は土地購入と建物新増築等を通じて資産を増やすことにも納付金を使っていた。韓国大学教育研究所イム・ウンヒ研究員は「全ての私立大が2009年度1年間に土地と建物の購入費、建物新築費に投入した費用1兆2000億ウォン余りの内、私学法人負担金は10.8%に過ぎなかった」とし「残りの金額は大部分が学生たちの納付金から充当された」と話した。

国立大の納付金が私立大よりさらに急上昇した原因としては、国立大‘期成会費’が主犯に挙げられている。国立大の収入は政府の一般会計に編入される授業料と大学自体の収入である期成会費で構成されるが、大学自由化の一環で2002年に法が変わり 国立大が期成会費を値上げできるようになった。2010年現在の国立大年平均納付金444万余ウォンの内、期成会費(363万ウォン)の比率は81.8%に及ぶ。

専門家たちは政府が韓国の大学の85%以上を占める私立大の公共性のために国家補助金支出比率を増やすことが根本解決策だと口をそろえる。2007年基準で韓国は大学教育費の76.9%を民間が負担し、政府負担は23.1%にとどまり経済協力開発機構(OECD)国家の中で民間負担率が最も高い。OECD平均は34.8%に過ぎない。クォン・ヨンギル民主労働党議員は「私立の小・中・高校に国家交付金を通じて財政を支援しているように、私立大に財政を支援しそれだけ納付金を引き下げれば良い」とし「これは私立大の公共性と責務性を強化することにも役立つだろう」と話した。 イ・ジェフン記者 nang@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/471686.html 訳J.S