原文入力:2011-04-06午後12:00:24(1644字)
シン・ハクヨン議員 "気象庁、太白山脈一帯で極秘人工降雨推進"
気象庁関係者 "定期的実験に過ぎない…放射能雨 意図なかった"
←"放射能は微々" 信じても良いのだろうか
日本から飛んできたと推定される放射性物質が全国12ヶ所で一斉に検出され、国民の憂慮を静めようとする政府の動きもせわしくなった。29日午前、ソウル、世宗路の政府中央庁舎で開かれた放射性物質検出および移動経路説明会でユン・チョルホ韓国原子力安全技術院長(中)とユ・ヒドン気象庁予報政策課長(左),キム・スンベ気象庁スポークスマンが今回検出された放射性物質が極微量であることを強調している。ユン院長とキム スポークスマンは親指と人さし指を素早く挙げ、ユ課長は手の平を下に向けて放射性物質の濃度が人体に有害な水準ではないと言うことを強調している。 カン・ジェフン先任記者 khan@hani.co.kr
日本、福島原子力発電所から飛んできた放射性物質が韓半島に流入し国民の憂慮が大きくなっている中で、気象庁が去る2日 太白山脈一帯で人工降雨を試みたと発表され論難がおきている。
この日は、この間韓半島に吹いていた偏西風が一時的に東風(日本側から吹いてくる風)に変わると予測された日だ。気象庁は‘偏西風のために韓半島は安全だ’と話してきたが、我が国に東風が吹くこともありうるということを知り放射性物質の韓半島流入に備えようとしたものとみられる。
シン・ハクヨン民主党議員は6日 「この間‘偏西風安全論’だけを繰り返して放射性物質がカムチャツカ半島と北極を経て韓半島に上陸すると慌てた気象庁が人工降雨を通じて放射能物質が首都圏に流入することを防ごうとした」と主張した。
また、気象庁が放射性物質の首都圏流入を防ぐために江原道一帯に‘放射能雨’を降らせようとしたという疑惑も同時に提起されている。シン議員は「太白山脈一帯に放射能雨を降らせるようにしようとしたのは、首都圏住民たちだけを保護し太白山脈東側の住民たちに対する保護は放棄したも同然だ」として気象庁を強く批判した。
気象庁はこの日、人工降雨計画を外部に全く知らせなかった。シン議員は先月31日、気象庁関係者と交わした通話内容を<ハンギョレ>に説明し「気象庁関係者が‘太白山脈東側住民たちの反発を憂慮し極秘裏に人工降雨を推進した’と話した」と主張した。
気象庁はこの日、人工降雨を試みたが予測とは違い東風が多くは吹かなかったので人工降雨の試みを取り消し実際に雨は降らなかった。
気象庁関係者はこれに対し 「放射能物質の韓半島流入憂慮が大きくなっている時期に人工降雨を試みたことは適切でなかった」としつつも「定期的な人工降雨実験に過ぎず太白山脈東側に放射能雨を降らせるようにする意図はなかった」と解明した。
一方、気象庁には陸地でなく海への人工降雨を試みることができる装備が全くないことが明らかになり問題になっている。気象庁が2日、東海上でなく太白山脈一帯で人工降雨を試みたのもそのためだ。海上で人工降雨を試みるには‘双発中型飛行機’が必要だが気象庁はこの飛行機を保有していない。
シン・ハクヨン議員は「中国の原子力発電所で事故がおきれば放射性物質を西海上空で遮断しなければならないが、そのための対策が全くないわけ」とし「改善が急がれる」と主張した。シン議員は「去年、気象庁が(飛行機購入のために) 1010億ウォンの予算を政府に要請したが、審議過程で削減され3億ウォンだけが配分された」と付け加えた。
ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/471665.html 訳J.S