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築19年の賃貸アパート びっくり変身 "環境が変われば人々も変わる"

原文入力:2011-04-05午後09:28:14(1585字)
[破綻したニュータウン、破綻した庶民たち]‘撤去民のいない町内再生’大田、法洞へ行ってみると
"住民たち和解祭り" …主人意識も
住居条件改善に福祉結合 事例

チョン・ジンシク記者

←大田、大徳区、法洞のハンマウム(一つの心)アパート団地の住民休息空間の様子。2007年7月、虹プロジェクト事業前は暗くじめじめしたブロック塀と長椅子だけがあり管理もされておらず住民たちの足が遠のいていたが(上)、事業後には色とりどりな子供の遊び場(下)に変貌した。チョン・ジンシク記者


seek16@hani.co.kr, ハンマウムアパート管理事務所提供

「隣のアパートとも往来が全くない島だったけど、今は環境だけでなく人々も変わりました。」イ・サンマン(75)老人会長は何度も有難いと話した。イ会長が暮らす大田、大徳区、法洞のハンマウムアパート(1770世帯)は、1992年に入居が始まった永久賃貸アパートだ。4年前もアパート団地は古く暗くて騒々しかった。「壁が刑務所の塀のようでした。ゴミだらけで夜には良くないこともしばしばありましたよ。」

4日に訪れたハンマウムアパートはすぐ隣に一般Kアパートと別段差がないほどすっきりしていた。子供の遊び場では両親と子供たちが明るい日差しの下で楽しく遊んでいた。団地内商店街の飲食店を改造して作った勉強部屋は、他のアパートの子供たちも訪ねてきて夜遅くまで勉強するほどの人気だ。

ハンマウムアパートの変身は大田市が施行した‘虹プロジェクト’のおかげだ。大田市は2006年9月、零細住居地のスラム化を防ぎ住民たちの社会的疎外現象を減らすためにこのプロジェクトを企画した。住居団地改善と社会福祉サービスを一つにまとめた都心再生事業方式だ。居住民たちの負担は全くない。元住民を路上に追い出し高層アパートを建設する既存の再開発方式とは全く異なり、事業者と撤去民の極限葛藤も無い。大田市は先月までに計900億ウォンを投じて4ヶ区で143ヶの事業を完了した。

←団地内商店街の中華料理店をリモデリングして作った勉強部屋

大田市都心活性化企画団のイ・ジョンイン係長は「環境が劣悪な地域から優先に予算を集中投資した結果、住民移住率が大きく減少し犯罪発生率も明確に減った」と話した。大田市が2009年11月に該当地域住民603人と専門家50人に成果を尋ねたところ、住民の69.7%と専門家の94%が‘満足’と答えた。

住民たちの暮らしも大きく変わった。法洞総合社会福祉館キム・ソンジャ部長は「世帯ごとに水道の蛇口まで交換する程に環境ががらりと変わると、住民たちが主人意識を持つようになった」として「‘私もかなりよい人になったようだ’という思いと町内のために何でもしなければという意識ができたことが最も大きな変化」と話した。

今年からは住居条件が劣悪な中区、中村洞の永久賃貸アパート団地など3ヶ所に105億ウォンを投じる計画だ。前任のパク・ソンヒョ市長が4段階事業予算として157億ウォンを計画したが、昨年 就任したヨム・ホンチョル大田市長は予算を減らした。この事業の連続性について市民団体が憂慮する所以だ。

リュ・ジンソク忠南大教授(社会福祉学)は「環境変化と福祉支援を同時に推進したことは空間と人を結合した政策の模範事例」として「地域ネットワークを有機的に形成し持続的に管理可能なシステムを整えることが今後の課題」と説明した。

大田/チョン・ジンシク記者 seek16@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/471605.html 訳J.S