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双龍車 解雇労働者 深まる‘死の陰’

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/471240.html

原文入力:2011-04-04午前08:08:26(1377字)
3次 精神健康実態調査
ストライキ時 56%が憂鬱症…今年は80%に増え
ストライキより構造調整が大きな苦痛
自殺率 一般人の3.7倍
"放射能被爆されたのと同じだ"

イム・ジソン記者

去る2日午後、京畿道、平沢市庁前庭。同じ年頃の友達と走りまわっていた6才の子供が木の上に登った。ボランティアメンバーが 「危ない。はやく降りてきて」と叫ぶと、すぐに子供が言った。「嫌だ。自殺するんだ。」同じ頃、平沢市庁内には、この子供の両親を含む13人の双龍自動車労働者たちが集まっていた。精神科専門医チョン・ヘシン氏が用意した‘集団治癒プログラム’に参加するためだ。彼らは全員 "整理解雇・ストライキを体験した後、去る2年間常に死を考えてきた。工場の煙突で自殺する夢も見たし、実際にネクタイで首をくくってハッと気がつくこともあった」として涙を流した。

‘平沢工場占拠籠城’が終わり600日が過ぎた。月日が経てば傷も癒えると言うが、双龍車労働者たちの精神的苦痛はますます深刻化している。

労働環境健康研究所、金属労組双龍車支部などが共同で調査した‘双龍自動車構造調整労働者3次精神健康実態調査報告書’が3日に出てきた。その結果を見れば、全体回答者193人中うつ病項目に回答した190人の内、80%にあたる152人が中等度以上のうつ病を病んでおり、最近1年間の自殺率は一般人の3.74倍、心筋梗塞死亡率は18.3倍に及んでいることが明らかになった。これはストライキ中だった2009年6月の1次調査と、ストライキが終わった直後である8月の2次調査結果より深刻な数値だ。

専門的な相談が必要な中等度以上の憂鬱症状を示すケースは、1次調査で284人中156人(56%)だったが3次調査では80%へ急増した。戦争、拷問、自然災害などの事件を経験した人がその後も継続的に苦痛を感じる‘外傷後ストレス障害’有病率は2次調査で42.8%だったが3次では52.3%に高まった。

イム・サンヒョク労働環境健康研究所長は「ストライキ当時や直後に精神的苦痛を最も激しく体験するという予想に反して、構造調整労働者と家族が時間が経つほどにより一層大きな苦痛に苦しめられているという事実が初めて明らかになった」と話した。

苦痛の根源を巡り、回答者の87%にあたる168人が‘経済的困難’を挙げた。構造調整後、労働者たちの平均収入は82万2800ウォンで、解雇前より74%減った。

86.2%が現在借金をしているが、構造調整以後だけで世帯当り平均3060万ウォンの借金が増えた。会社側の損害賠償請求などで訴訟中の労働者だけで200人を越える。

チョン・ヘシン精神科専門医は「双龍車労働者たちは災難的状況により外傷後ストレス症候群などに苦しめられており、現在 途方もない死の陰の中で生きている。これは放射能に被爆されたのと同じで目には見えないが、彼らの苦痛と傷に対し社会が対策を用意しなければならない」と話した。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr

原文: 訳J.S