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MBと決別覚悟 大統領選へ向け‘一人立ち’朴槿恵 "東南圏新空港 推進"

原文入力:2011-03-31午後10:36:18(1518字)
新空港建設公約推進
約束破ったMBと対立点…独自的大統領選へ意志
‘信頼政治家’イメージ意図‘嶺南抱き’逆風可能性

ソン・ヨンチョル記者

←朴槿恵前ハンナラ党代表が31日午前、大邱市、達城郡、玄風面、大邱慶北科学技術院新任総長就任式に参加し、東南圏新空港白紙化と関連した取材陣の質問に答えている。 大邱/パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

朴槿恵前ハンナラ党代表が31日、政府の東南圏新空港白紙化に対して予想を越える高強度発言をした。李明博大統領の‘約束破棄’を正面から批判し、東南圏新空港を来年の大統領選挙で公約として掲げるつもりだという点を明確にした。政府が白紙化を発表して一日ぶりだ。

この日、大邱を訪問したパク前代表は記者らと会い 「国民との約束を破り遺憾だ」として「今直ちに経済性がなくとも東南圏新空港は必要なことだと確信する。私の立場でも継続推進する」と明らかにした。続けて「今回を契機に我が国の政界全体が新たに出なおさなければならないと感じている」として「政府や政界が国民との約束を破らなくなってこそ我が国が予測可能な国家になるだろう」と話した。

‘約束違反’を挙論したことは誰が見てもイ大統領を狙った内容だ。迫り来る大統領選挙競争で自ら候補を勝ち取るという‘一人立ち’宣言と聞こえる。最近まで続いていたイ大統領との宥和局面にもかかわらず、大統領に寄り添ったり乗せられて行きはしないという点を明確にしたのだ。政治的状況によっては‘決別’も覚悟するという警告の意味も含まれているようだ。

パク前代表は‘継続推進する’と話すことにより、イ大統領が白紙化した東南圏新空港を来年の大統領選挙で公約として掲げるという点も明確にした。パク前代表側は「世宗市と新空港全て地域均衡発展に対するパク前代表の一貫した哲学を反映したもの」と説明する。これに加えて、イ大統領に背を向けた嶺南圏の民心を受け入れる政治的効果を狙った側面も伺える。政治工学的に見れば世宗市原案固守で忠清圏民心を確保したのに続き、東南圏新空港継続推進公約で嶺南圏の民心手なずけ効果を目論めるためだ。

パク前代表としては、世宗市修正に明確に反対することにより形成された‘信頼の政治家’というイメージをより一層強固にしようとする意図も伺える。だが、首都圏と国民全体の世論は白紙化賛成が優勢な状況で、逆に嶺南票を意識した発言ではないかという逆風が吹くこともありうる。<ハンギョレ>と韓国社会世論研究所(KSOI)の去る27日世論調査では全体国民の43.2%、ソウル45.9%、京畿・仁川55.5%が東南圏新空港建設に反対した。

大統領府がこの日、パク前代表の発言に沈黙したことは、別にこれといった対応方法がないためだ。パク前代表を正面から批判する場合、ややもすれば与党の大分裂を招きかねない。‘未来権力’と戦う場合、任期末に入り込んだ大統領は傷だらけになるほかはない。ただし、親李明博系統議員らは無責任な発言だとしてパク前代表をいっせいに攻撃した。

今回の事態の分岐点はひとまず1日の李明博大統領の記者会見になる展望だ。親イ系の激昂した反応と大統領府の沈黙の間で、イ大統領がどのような反応を示すのか注目される。

大邱/ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/470863.html 訳J.S