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性暴行告訴・申告しても‘警察 好き勝手に’取調べ終結

原文入力:2011-03-29午前10:41:04(1024字)
仁川署 検察指揮を無視 14件
"加害者が誰か特定できず…"

キム・ナムイル記者

仁川地域の4ヶ警察署が正式に告訴または申告が受け付けられた性暴行・セクハラ事件14件を検察の指揮を受けないまま‘自主的に’取調べ終結していたことが明らかになった。

仁川地検刑事3部(部長 クォン・オソン)は28日、管轄10ヶ警察署による昨年の取調べ終結事件を点検した結果、警察署4ヶ署で計14件(申告9件、告訴5件)の性暴行・セクハラ事件を自主的に取調べ終結していた事実を確認したと明らかにした。

検察が点検した結果、この内 12件(告訴事件 4件)は被害者が加害者の処罰を引き続き望んでいたが、加害者を特定できず警察が自ら取調べ終結し、1件は加害者が誰かは特定できたが告訴が取り消されたので取調べ終結していたことが明らかになった。告訴事件である残りの1件も加害者が確認されたが、未だ青少年であり被害者側が処罰を望まなかったという理由で取調べ終結した。

検察関係者は「加害者情報がない状況で未解決事件として継続的に持っていることはできない警察の苦衷も理解する」としつつも「重要事件に分類される性暴行事件を検事指揮などの正式手続きを踏まずに自ら取調べ終結することには問題がある」と話した。検察の別の関係者は「現実的に年間160万件に達する警察事件の全てが検察の指揮を受ける訳ではない」とし「だが、告訴事件を取調べ終結する際は、刑事訴訟法第196条により検事の指揮を受けなければならない。加害者が誰かは分からないが単純取調べ終結ではなく起訴中止をしておこことが正しい」と話した。検察は「正式告訴事件を自主的に取調べ終結することは類似性暴行事件の犯人が検挙された際に同一犯人有無に対する確認が脱落する危険性がある」と説明した。

仁川地検は最近これらの事件を性暴行専門担当検事の指揮を受け、再捜査することにした後、加害者(10代の青少年)が確認されセクハラ被害者も13才未満の児童である告訴事件の加害者を正式立件した。残りの事件は再び手続きを踏み各々内密調査中止・起訴中止処分を行った。

キム・ナムイル記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/470365.html 訳J.S