原文入力:2011-03-25午後11:42:14(1059字)
東海市議会満場一致で“撤回”声明
チョン・インファン記者
江原道(カンウォンド)三陟市(サムチョクシ)の原発誘致申請が地域葛藤へと広がる様相だ。
三陟市の北側に隣接する江原道東海地域の東海市(トンヘシ)議会は24日午前の臨時会で三陟市に対し「原発誘致申請の撤回」を求める声明を満場一致で採択した。 東海市議会は声明で「東海市は三陟市近徳面(クンドンミョン)の原発申請敷地とわずか20km余内外の影響圏内にあり、原発誘致問題の重要な利害当事者である」として「清浄な自然環境を誇る環東海圏時代の幕開けを目前に控えた10万の東海市民は、お隣り三陟市の原発誘致計画に深い憂慮と失望を禁じ得ない」と明らかにした。
次いで「原発誘致により地域経済が好転するだろうという主張は、すでに原発を誘致した蔚珍(ウルチン)・霊光(ヨングァン)等の地域を見れば事実ではない(ことが分かる)」として「実際に住民に直接もたらされる恩恵はなく、清浄ブランドの価値下落など地域イメージの失墜、地価下落、農水産物生産基盤の破壊、これにともなう人口流出の持続という悪循環が続いている」と主張した。
東海市市議会は「原発誘致は三陟市だけの問題ではなく、隣接地域住民の生命と健康、生存権が考慮されていない三陟市の原発誘致計画は全面撤回されるべきだ」として「原発誘致計画と関連して事実歪曲と誇大広報でもって住民世論をこれ以上糊塗することは止め、正当な利害当事者である隣接地域住民の世論も含めた正当な民意を集約すること」を要請した。
この日の声明採択案を発議したシム・サンファ市会議員は「三陟市の事業だと考え意見を出すことを控えていたが、日本の福島原発事故を見て、原発事故は近隣地域住民の生命と健康をも脅かすことになると思うとじっとしていられなかった」として「三陟市が住民世論さえまともに集約していない状態で原発誘致を強行するならば、すでに自発的に三陟市の原発誘致反対の横断幕を掲げ始めた東海市の市民と共に強力な反対活動に乗り出す考えだ」と語った。
春川(チュンチョン)/チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr
原文: 訳A.K