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協定文翻訳には2千5百万ウォン、ロビーには50億

原文入力:2011-03-25午後07:57:36(1141字)

←チョン・ウンジュ記者

[現場から] "お金はとても大切にしたようだ。"
韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定(FTA)ハングル本から大量に翻訳誤り事例があふれ出たことと関連して、キム・ジョンフン外交通商部通商交渉本部長が出した‘解明’だ。

去る24日、ソウル、中区、南大門路の大韓商工会議所で企業家らと懇談会を開いたキム本部長は「外交部職員たちが協定文を1ページ翻訳するのに20万ウォンなので1300ページを翻訳すれば2億6000万ウォンかかると言って‘ちょっと大変でも私たちがしてはいけないか?’と言った」とし、費用を惜しんだ事情を打ち明けた。また、キム本部長は「職員たちが翻訳は自らしても1ページに10万ウォンずつで計1億3000万ウォンを払って国内法律会社に検討を任せようと要求した」とし 「‘それもあまりに多い。少ないお金ではないので、少し大変でも自分たちでしよう’と反対した」と付け加えた。結局、協定文の一部だけを外部機関に検討を任せ費用を2500万ウォンに削ったということがキム本部長の自慢だ。

ちょっと見れば国民が納めた税金を一銭でも節約しようとした公務員の‘忠実な気持ち’に聞こえる。だが、中を覗いて見れば大きな問題がかくれている。ハングル本協定文が厳格に英文本と同等な正本であるにも関わらず、英文本をより重く感じ、ハングル本を土台に経済生活をする大韓民国国民と企業を見下しているという告白に過ぎないということだ。

自分たちが‘価値ある’と判断する分野には国民の税金を注ぎ込んでいるのがまさに外交部だ。外交部が昨年12月、パク・ジュソン民主党議員に出した‘自由貿易協定締結および後続措置事業細部内訳’を見れば、韓-米両国が自由貿易協定交渉を始めた2006年から2010年までの5年間にわが政府が米国ロビー・法律会社に使ったお金は24億889万ウォンだ。今年だけで26億7900万ウォンを追加で使う予定だ。名分は米国議会に対する説得活動だ。

私たちの生活に大きな影響を及ぼす新しい1300ページの‘法典’をきちんと作ることにかかる2億6000万ウォンを惜しんだ外交部が、韓-米自由貿易協定再協議を通じて追加譲歩をしたことでも足りなくて‘ロビー用’に50億ウォンを度量大きく使っているわけだ。外交部が忠実な気持ちを捧げる対象はどこの国なのか?

チョン・ウンジュ記者 ejung@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/470015.html 訳J.S