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‘公共道路の地下 宗教施設 不許可’最高裁判例 確認しながら工事許可

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/469749.html

原文入力:2011-03-25午前10:35:04(1469字)
ソウル市‘愛の教会’工事 否定的意見 伝達
瑞草区 "駄目だという言葉はなかった" 依然 逃げ腰

イ・ユジン記者

ソウル、瑞草洞に新しい教会を作っている‘愛の教会’が公共道路の地下を掘り礼拝堂空間として活用する工事をしていることと関連して、当時 ソウル市は公共道路を占用する建築許可に否定的な立場を瑞草区に伝達していたことが確認された。
特にソウル市が瑞草区に送った最高裁判例を見れば、最高裁は‘宗教団体が私的に公共道路の地下を使用することはできない’という点を明確にしている。瑞草区が判例を確認していながら特典を与えたのではないかという疑惑が生じる内容だ。

24日、ソウル市都市安全本部道路行政課は「昨年3月、瑞草区が公共道路の地下を礼拝施設として活用することに対して問い合わせをしてきたので否定的な意見を伝達した」と明らかにした。道路占用許可は瑞草区所管だが、通常的に法令事項を執行する際に上級機関であるソウル市に問い合わせをするので返事をしたということだ。ソ・ソンマン道路行政課長は「私たちが許可可否を決めてあげる訳には行かないが、当時 ソウル市は公共道路地下の宗教施設活用を許さない内容の最高裁判決文を送る方式で否定的な意見を伝えた」と説明した。
2008年11月27日、最高裁が宣告した判決文(2008 ツ 4985)によれば、最高裁1部(裁判長 チャ・ハンソン)は、ある教会が公共道路占用許可を出さなかったソウル、東大門区を相手に起こした‘建築不許可処分取り消し訴訟’で「東大門区の占用許可不許可は違法でない」と判決した。当時、該当教会は道路を間に置き向き合った2つの教会建物を連結する地下通路を作るために公共道路の地下を突き抜ける建築許可変更を申請し、東大門区はこれを許可しなかった。

裁判所は判決文で「地下構造物を設置するための道路地下の占有は、原状回復が容易でなく、この事件の地下通路は管内住民たちにとっても必要がない」とし「自治区がこれを受け入れる場合、むしろ道路地下の無分別な私的使用とそれにともなう公衆安全に対する危害の憂慮が増加する」と指摘した。愛の教会の場合、公共道路地下街通路でもない礼拝堂として活用されるものであるため私的活用の程度がさらに深刻だという指摘が出ている。

事情がこうであるにも関わらず瑞草区など占用許可に関与した機関らは互いに責任を転嫁している。瑞草区道路管理課関係者は「昨年初め、ソウル市が送ってきた回答に‘駄目だ’という言葉はなかった」とし「ソウル市が上級機関であっても同じ執行機関なので、それよりは担当責任解釈機関である国土海洋部と行政安全部の指導内容に従った」と解明した。反面、国土部道路運営課は「国土部が指導したわけではなく、公益上の必要と交通問題、今後の道路建設の可能性などを考慮し許可可否を判断するよう答えただけ」と明らかにした。

チョ・ソンチャン土地自由研究所土地住宅センター長は「道路占用許可というものは、暫し道路を占用し原状回復をすることを意味するが、地下礼拝堂はほとんど永久的なので建築許可自体に特恵があると見ざるをえない」と指摘した。 イ・ユジン記者 yjlee@hani.co.kr

原文: 訳J.S