原文入力:2011-03-24午後09:45:34(1712字)
コフィ アナン同行…北‘平和イベント活用’可能性
‘食糧支援論議’等 北韓-米国接触計画も相次ぐ
政府当局者 "米行政府と関係ない" 線を引く
イ・ジェフン記者、クォン・テホ記者
←ジミー カーター前米国大統領
ジミー・カーター前米国大統領が早ければ来月末にも北韓を訪問すると24日伝えられた。
ワシントンの外交消息筋はこの日「ニューヨークの国連駐在北韓代表部とカーター前大統領側が直接この問題を協議していると理解している」として、このように伝えた。韓国政府の高位当局者は「(カーター前大統領の北韓訪問推進という)そのような動きがあることは知っている」と明らかにした。ただし、この高位当局者は 「今回の北韓訪問推進は(少なくとも現在のところ)米国行政府とは関係がない」と但し書を付けた。カーター前大統領の北韓訪問がバラク オバマ大統領や米国行政府から任務を与えられてなされるものではないとの解釈だ。ワシントンの別の外交消息筋も「米国務部はカーター前大統領の動きに冷笑的であり非常に負担に感じていると理解している」と伝えた。
だが、米国政府の意中が乗せられていないとしても、カーター前大統領の北韓訪問推進は北韓-米国関係はもちろん韓半島情勢全般と関連して十分に考慮する内容が多い。まず金正日北韓国防委員長は情勢転換の必要性を感じる時に首脳(級)外交または、高位級要人招請外交を通じて対外メッセージを投じた先例が多いためだ。政府の別の高位関係者もカーター前大統領の北韓訪問推進は米行政府より北側当局の積極的態度と関連があるということを示しており、「北側がどのように活用するかは見守るべき問題」と余地を置いた。
これと共にノーベル平和賞受賞者であるカーター前大統領の北韓訪問にコフィ アナン前国連事務総長など‘元老要人’が同行するという伝言にも留意する必要がある。カーター前大統領は昨年8月25日、北韓に抑留されていた米国人アイジャロン コムズの釈放のために平壌に行った時とは違い、今回は‘韓半島平和増進に寄与する’というより大きな絵を描いて北韓訪問を推進していると知られた。今回は昨年とは違い金正日委員長が直接出て‘対外メッセージ’を出すという展望が多い背景でもある。キム委員長が今回のカーター前大統領の北韓訪問を‘北韓発大型平和イベント’として活用するだろうということだ。
6者会談北側次席代表のリ・グン外務省米国局長がドイツベルリンで開かれる米国頭脳集団Aspen研究所主催政策討論会に参加し、ジョエル ウィット ジョーンズホプキンス大 韓米研究所研究員など米国の前職官僚および核専門家たちと会う予定であることも注視すべき点だ。表面的には北核問題と関連した‘トラック2’(民間次元)に近い接触であるわけだが、匿名を要求した消息筋は 「その場で米国の大規模対北韓食糧支援問題が議論される可能性が少なくない」と伝えた。さらに、この席には今まで言論に露出した米国側人士よりはるかに高位級の前職官僚が参加する予定であり、続いて5月頃には米国で北韓-米国接触が推進されていると知られた。去る22日、ヒラリー クリントン国務長官が「公式的なことは計画されていない」としつつも「私たちも(北韓と)進行中の接触はある」と明らかにした事実に改めて注目するほかはない局面だ。
これと関連してキム・ヨンチョル仁済大教授は「現状況で長期展望をすることは難しいが、少なくとも6者会談再開のための環境造成側面では雰囲気が徐々に熟成している」とし「北側のウラニウム濃縮プログラム(UEP)問題を深刻に受けとめている米国政府でも南北関係の改善を黙って手をこまぬいているのは難しいと判断したようだ」と話した。
イ・ジェフン記者、ワシントン/クォン・テホ特派員 nomad@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/469722.html 訳J.S