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ダース-キム・キョンジュン‘140億 訴訟’怪しい取引?

原文入力:2011-03-22午前08:09:51(1802字)
キム氏 "ダース 実所有、MB 裁判に出て来るべき" 請願の10日後
"双方が合意 摸索" 米裁判所に裁判期日 延長要請
具体的内容は公開せず…検察、エリカ・キム 起訴猶予

イ・テヒ記者、キム・テギュ記者

←キム・キョンジュン氏を相手にBBK投資金140億ウォンの返還訴訟を行っているダースが、昨年11月18日 米国、カリフォルニアの控訴法院に出した書面。ダースはこの書面で「両側がほとんど合意に達した」(the parties are very close to settlement)と明らかにした。

BBK事件で収監中のキム・キョンジュン(45)氏と140億ウォン台の投資金返還訴訟を行っているダースが合意を摸索中であることがわかった。キム氏の姉エリカ・キム(47・韓国名 キム・ミヘ)氏の突然の帰国と関連があるように見え注目される。

<ハンギョレ>が21日入手した米国、カリフォルニア控訴法院記録を見れば、原告のダース側弁護人は昨年11月18日「双方がほとんど合意に至ったが(very close to settlement)合意文はまだ完成していない」と裁判所に知らせた。ダースは昨年12月3日には、両者が合意を模索しているので裁判期日を90日以上延長して欲しいという趣旨の要請書を裁判所に提出した。

この書類によれば、ダースは「合意を模索する過程で双方が特定の案件(issues)に注目することになり、90日延長を要請することになった」とし「双方が非公開条件(off the record)で裁判所に関連内容を説明することにした」と明らかにした。裁判所はこの要請を受け入れ、この訴訟の判決宣告日を4月11日に先送りした。こういう状況でエリカ・キム氏は韓国検察で横領と名誉毀損疑惑などに対し自発的に調査を受けるとして入国したわけだ。

これに先立ちキム・キョンジュン氏は昨年11月8日、裁判所に「ダースは李明博大統領が実際の所有主なので、イ大統領がこの裁判に出席しなければならない」という趣旨の自筆請願書を出し、ダースはそれから10日後の11月18日にキム氏と合意することにした。

イ大統領の長兄であるサンウン氏と義理の兄弟である故キム・ジェソン氏が大株主となっているダースは‘BBK投資金190億ウォンの内、返還されなかった140億ウォンを返してくれ’とし、キム氏とエリカ・キム氏などを相手に2003年5月から米国で訴訟を進めてきた。ダースは2007年8月20日、1審で敗訴したが控訴した。

一方、ソウル中央地検特捜1部(部長 イ・ドンヨル)はこの日 エリカ・キム氏のオプショナルベンチャーズ横領疑惑を認めたが「弟のキョンジュン氏が重刑を受けており、加担程度が軽微だ」として起訴猶予処分した。また‘李明博大統領がBBKの実際の所有主’という内容の虚偽裏契約書を公開した公職選挙法違反疑惑と、オプショナルベンチャーズ株価操作に参加した証券取引法違反疑惑は「控訴時効が過ぎた」として‘公訴権なし’と決めた。

ロサンゼルス/イ・テヒ記者、キム・テギュ記者

dokbul@hani.co.kr

※BBK事件:BBKはキム・キョンジュン氏が1999年4月に設立した投資顧問会社だ。しかし会社の資金流用と運用報告書偽・変造行為が金融当局に摘発され2001年3月に登録が取り消され、投資家らの投資金返還要求が激しかった。これに対しキム氏とエリカ・キム氏の兄弟姉妹は自分たちが取得したコスダック上場投資会社であるオプショナルベンチャーズを道具に有償増資と株価操作に出て、会社の資金319億ウォンを持ち出しBBK投資家らに投資金を返し着服した。 2001年に出国したキム氏は米国で逮捕され、2007年大統領選挙を控えて国内に送還された。キム氏の兄弟姉妹はLKeバンクなどを一緒に設立した李明博 ハンナラ党大統領候補を相手に2007年大統領選挙直前に 「株価操作と横領犯罪の始まりであるBBKの実所有主」と主張し政治的波紋を起こした。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/469187.html 訳J.S