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[このひと] 米国で家庭暴力被害同胞世話するキム・ウンヘ牧師

https://www.hani.co.kr/arti/society/women/468803.html

原文入力:2011-03-18午後08:46:52(1381字)
"夫の暴力に苦しむ韓国人女性 とても多いです"
ノースカロライナ州の軍事都市
居住韓国人の85%が結婚移民女性
"足りない英語・法律知識
‘対応無策’韓国留学生などの手助け 切実"

イ・チュンシン記者

 "夫と離婚をしようと思っても英語と法律知識が足りず、被害を受ける同胞女性たちが多いです。"

米国、ノースカロライナ州フェイエットヴィルにあるニューライフミッション教会のキム・ウンヘ(59・米国名 グレース・キム)牧師は米国に結婚移民で来て、夫の暴力や虐待などで不幸な生活を送っている韓国人女性たちを助けている。

国際女教役者協議会の会議参加のためにソウルに来た彼女は18日「多くの助けの手が必要だ」として、故国の関心と韓国留学生らの積極的な奉仕活動参加を期待した。

ドイツで布教活動をして帰国した1995年冬、道を歩いていた彼女の耳元に「姉さんご飯ちょっとください」という韓国語がはっきり聞こえた。米国人の夫が家で他の女性と性関係を持つのを見て衝撃を受け飛び出した後、路上生活者になった韓国人女性だった。彼女は後天性免疫欠乏ウイルス(HIV)に感染したその女性をかくまい世話をした。その時からキム牧師の目には不幸な韓国人女性たちが見え始めた。

 「1年に40人余りが私を訪ねてきます。他の福祉機関で引き受けて欲しいと送ってきた女性たちも10人余りになりますね。」

キム牧師はそのような被害女性たちの代わって離婚に必要な法的手続きを踏んだり、家庭暴力事件などの証人に出たりもしながら韓国人女性たちの権益を守っている。彼女が暮らしているフェイエットヴィルは人口30万人の内、軍人が30%を越える軍事都市で、韓国人も5千人が暮らしている。その内の85%は米軍や軍務員と結婚し市民権を得た結婚移住女性だ。‘洋公主’という非難を後にしてアメリカンドリームを夢見てきたが不幸な人々も少なくない。

97年に会ったある女性は今でも忘れられない。夫の虐待と性暴行に苦しめられたあげく精神疾患を病んでいたその女性は、自身が身ごもった事実さえ認めようとしなかった。妊娠事実を知らせるや彼女は拒否感を示しながら自身の腹部を殴った。キム牧師の助けで夫と離婚した彼女は韓国に帰った。「米国では身ごもった腹部に暴力を行使すれば刑事処罰を受けることになります。胎児を保護するという文書に署名した後に警察署から教会に連れてくることができました。」キム牧師はホームレスのための憩いの場も運営している。「フェイエットヴィルは米国でも生活環境が劣悪な都市です。麻薬密売と性売買が盛んに行われています。」貧困のために野宿をする人々が少なくなく無料給食も始めた。1ヶ月間に1千人余りが無料給食所を訪れる。完全に教会で一緒に暮らす人々もいる。キム牧師は短かければ2~3ヶ月、長くて2年ほど教会で一緒に過ごしながら自立を助けている。再びホームレスに戻る残念な事例もたびたびある。

文・写真 イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

原文: 訳J.S