原文入力:2011-03-10午後02:09:46(1674字)
手紙封筒から郵便局消印 発信地 切り出す
筆跡鑑定 依頼… "チャン氏のものと確認されれば再捜査"
京畿地方警察庁は故チャン・ジャヨン氏の知人と主張する収監者チョン・某(31)氏から押収した手紙封筒から、捏造された跡を発見したと10日 明らかにした。
警察によれば、手紙封筒に捺された郵便局消印の発信地が横4㎝、縦1㎝大の長方形で鋭利に切り取られた部分が3ヶ所から発見された。この封筒はチョン氏がチャン氏事件の裁判所に提出したものと同じ形の航空郵便であり、郵便局の地域名と固有番号部分が直線的に切られた状態で日付だけが残っている。警察は封筒に書かれた受取人と送付人の内容と形態は同一だが郵便局消印部分に日付だけが残った封筒も一緒に発見した。警察関係者は「手紙をどこから送ったのか受信地を隠そうとする目的のようだ」と説明した。
警察が押収した70枚余りの新聞スクラップからはチャン氏事件関連記事が蛍光ペンで線を引かれているものも発見された。新聞スクラップはA4用紙に切り取った新聞を左側に貼り付け右側の空いた空間には '君の死が無駄にならないようにする' 等 チョン氏が手で書いたと推定される文字が記されていると警察は明らかにした。
警察はまた、去る2003年11月から今年3月7日まで収監中のチョン氏の受発信郵便物2439件を確認した結果、チャン氏の名前やチョン氏がつけたという 'チャン・ソルファ' という仮名でやりとりした内訳はなかったと説明した。警察関係者は「刑務所内の手紙受発信台帳は収監者の人権を勘案し2007年12月から内容検閲をできないように変わったので受発信内訳は記録するが、100%の記載はできない状況」と説明した。警察は国立科学捜査研究院に筆跡鑑定を依頼した原本手紙24枚がチャン氏事件の裁判所にチョン氏が提出した手紙231枚と内容及び形態が同一だと確認されたと明らかにした。
警察は先立ってチョン氏が収監された刑務所を捜索し、多量の手紙と新聞スクラップなどを押収した。‘ワン・チェンチェン’という仮名を使うチョン氏はチャン氏と同じ1980年生まれできわめて親しい仲であり、チャン氏が亡くなる前まで50通余りの手紙をやりとりしたと主張してきた。
警察は押収した手紙などを現場密封し国立科学捜査研究院に送った。手紙に残っているかもしれないチャン氏の指紋の採取・鑑識、筆跡鑑定・比較などをするためだ。筆跡鑑定は2週間ほどかかるが、今回は緊急依頼した状態なので5~7日後には結果が出るだろうと警察は明らかにした。警察関係者は「押収した手紙は全て手で書いたもの」としながら「筆跡鑑定の結果、チャン氏の手紙と確認されれば、全面再捜査をする他はないが、そうでなければハプニングで終わることもありうる」と話した。
前科10犯のチョン氏は特殊強盗強姦疑惑で去る1999年2月、水原中部警察署に初めて拘束され懲役4年を宣告され満期出所した。続けて3ヶ月後の2003年5月同じ嫌疑で拘束され懲役8年を宣告され昨年5月に出所する予定だったが、刑務官を暴行した疑惑(特殊公務執行妨害)で懲役15ヶ月が追加され未だ収監されている。
警察は2009年3月7日、チャン氏の自殺事件当時に捜査したイ・ミョンギュン江原道三陟警察署長(当時 京畿地方警察庁強力係長)と警察庁犯罪心理分析官(プロファイラー)等、50人余りを今回のチャン氏手紙事件の捜査に投じ、二人がやりとりしたという230枚分量の手紙50通余りの写本を分析している。チョン氏は最近、手紙コピーなどをチャン氏の所属会社であった企画会社前代表キム・某(41)氏の暴行・脅迫事件裁判所である水原地裁刑事3部に提出した。
eニュースチーム
原文: 訳J.S