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"北韓 餓死者 続出、平壌でも配給途切れる"

原文入力:2011-03-09午後10:06:10(1072字)
米国訪問中の法輪僧侶 "北を傍観すれば統一が遠ざかる"
新義州では1月に200人が餓死または凍死

クォン・テホ記者

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深刻な食糧不足事態と昨冬の寒波で北韓で餓死者と凍死者が続出したと対北韓人権団体‘良い友達’理事長の法輪僧侶(写真)が8日(現地時間)明らかにした。

米国を訪問中の法輪僧侶はこの日、ワシントン特派員らと会った席で「最近数年間の自然災害と貨幣改革の失敗、外部の食糧支援中断、作物状況不振などで平壌でも食糧配給が不安定になるほど」とし 「咸興のある診療所では1月の内診患者180人の内 100人が栄養失調患者だった」 と話した。

法輪僧侶は「(食料事情が最も良い)平壌でも昨年11~12月に食糧配給が半月毎にしかされず、今年1月には配給が全くなかった」として「昨年12月からはアパート団地で電気・暖房・飲料水供給が中断され老人たちが亡くなる事例が一度や二度ではなかった」と伝えた。

また、咸鏡北道、清津では1月一ヶ月間に宿なし‘コッチェビ(不遇な青少年)’150人が凍死し、平安北道、新義州では1月に200人が餓死または凍死したことが把握されたと明らかにした。

この他に黄海北道の軍訓練所では一日の食糧配給がとうもろこし300gに過ぎず腹がへり脱営する兵士たちが急増し冬季訓練が中断され、江原道のある部隊では1年間に30人が栄養失調で亡くなるなど食糧難が軍隊にまで広がったと法輪僧侶は伝えた。

法輪僧侶は「北韓が米国、韓国からの食糧支援が中断され、中国を通じて体制保障と経済支援を得ようと試みている」として「これまでも中国従属化を憂慮し速度調節をしたりもしたが、食糧難と米国・韓国との対話がまともになされないために昨年末以後は対中国協力策への急激な転換がなされている」と話した。

法輪僧侶は '米国と韓国政府は‘対話のための対話はしない’として、北韓の変化が先だと要求している」として「しかし対話をすれば、(北韓が)変化することもありうる。深刻な食糧難に瀕した北韓を今のように放っておけば、北韓は中国と より一層密着するほかはなく、そうすれば統一は遠ざかり分断を持続する結果につながる恐れがある」と憂慮した。

ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/467259.html 訳J.S