本文に移動

"入院はやさしいが医師に会うことは難しい"

原文入力:2011-03-08午後08:55:14(1258字)
病院数 OECD平均の2倍…高価装備も飛び切り多い
人口 1千人当り医師・看護師は2人にとどまる‘医療の質 劣悪’

キム・ヤンジュン記者

←医療施設・人材 国際比較

我が国は経済協力開発機構(OECD)会員国に比べ病床数と高価医療装備は飛び切り多いが、医師など医療陣は大幅に少ないことが分かった。このために相対的に入院を多くして検査をたくさん受けながらも医療陣の診療を受ける時間は少なくならざるを得ないという指摘が出ている。
健康保険審査評価院は2010年末基準で国内医療機関数と医療陣、病床数,特殊・高価装備登録現況を8日公開した。

現況を見れば、我が国は人口100万人当たりの病院数が58.5ヶでOECD会員国平均値(2008年)の31.03ヶに比べほとんど2倍に近いことが分かった。また、入院室ベッド数は52万8000床余りで最近10年間で79.5%増加し、全体医療機関の人口1000人当りベッド数は2000年の6.26床から2010年には10.81床へ72.6%増えた。医院級を除く病院の病床数だけを比較してみれば、我が国の人口1000人当り病床数は8.95床でOECD会員国平均値の5.34床より67%ほど多かった。

登録された特殊・高価医療装備数も大きく増えて、10年前と比較した時に人口100万人当たり装備保有台数がCT(コンピュータ断層撮影)は25.7%、MRI(磁気共鳴映像撮影)は273%、PET(陽電子断層撮影)は1万4808%増えた。

人口1000万人当たりの装備保有台数をOECD会員国と比べてみれば、CTは我が国が35.66台でOECD平均の22.97台より12台以上多く、MRIとPETも各々9台、2台ずつ多かった。

だが、医師や看護師などの医療陣は我が国はOECD平均に大きく及ばなかった。 人口1000人当り医師数は我が国が2.01人である反面、OECD平均は3.11人であり、特に看護師数はOECD平均が6.74人で我が国(2.37人)の3倍に近かった。ただし、我が国の医師・看護師数の増加率はOECD平均より各々7倍、3倍ほど高く、近い将来にOECD平均値に到達するものと見られる。

キム・チャンボ市民健康増進研究所研究室長は「結局、我が国の患者はOECD会員国の国民に比べ、より多く入院し より多い高価な検査を受けてはいるものの、医師や看護師に診療および看護を受ける時間は少なくならざるを得ない」 として 「そのために患者が払う診療費は多いが、患者の看病などを保護者や別途に雇用された人がしなければならないなど病院で受けられるサービスの質は落ちる」と指摘した。

キム・ヤンジュン医療専門記者 himtrain@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/health/467064.html 訳J.S