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ある学習誌教師の‘あきれた月給’560ウォン

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/465717.html

原文入力:2011-02-28午後09:37:10(1440字)
才能教育教師たち 退職時 顧客会費 代納しなければ
‘幽霊顧客’費用 抱え込む慣行も…被害続出

イ・スンジュン記者、イ・ユジン記者

 "貴下の労苦に感謝申し上げ、貴下が受け取る金額は560ウォンです。" 才能教育で学習誌教師として働き、去る2月に契約が公式解約されたキム・ソヨン(仮名・27)氏の1月‘手数料明細書’の内容だ。労働者と認められない学習誌教師は月給を‘手数料’という名前で受け取る。明細書には100万ウォン余りの控除額が表示されていて、‘来月に40万ウォン余りをさらに控除する予定’と記されていた。キム氏は「学習誌と関連した職業を二度としないつもり」としため息を吐いた。

キム氏が560ウォンというあきれた給与を受け取ることになった背景には、学習誌市場の慢性的な慣行がある。学習誌支局の実績を維持するために幽霊会員と‘退会ホールディング’(会員が学習誌を打ち切っても教師が会費を代納する慣行)を教師たちが抱え込んでいるために起きたことだ。

キム氏は 「会員が増えるほど手数料が変わるからと幽霊会員を作っても費用を自分で払い、学習誌を打ち切った会員の会費を代納しても実績を上げなければならないという論理で支局長が教師たちを説得する」として「初めは1,2人文だったが、積もり積もって‘退会ホールディング’ 数が20、30人分に増えた」と語った。キム氏の場合、40人内外の学生たちに120科目を教え、平均200万ウォンの手数料を受けとっていたが、30~40科目程度の幽霊会員のために60万~70万ウォン以上を会社にクレジットカードで決済してきた。2008年に学習誌教師生活を始めた彼女は抱え込んでいた幽霊会員と会費代納があまりに多く悩んだ末に会社を辞めることを決心し、2月に引受引継を終えた。彼女が会社から受け取るお金は120万ウォン余りだったが、それすら幽霊会員と会社を辞め、学習誌を打ち切る会員たちのお金を代納するために大部分が控除された。

実際、学習誌労働組合にはキム氏のような無念を訴える相談事例が絶えない。 学習誌労組の相談内容を見れば「会社と契約解約をした後にも幽霊会員の30科目がそのまま残り、お金を弁償しなければならなかった」 、「癌手術で会社を急に辞めたが、支局が退会費用を弁償しろと要求してきた」などの内容が大部分だ。去る7月に才能教育との契約を解約したイ・某(26)氏も「会社を辞めるといっても支局で何ヶ月も解約をしない場合が多い」とし「教師がその責任を一手に引き受けなければならないのか疑問」と話した。

ユ・ドクキュ学習誌労組事務局長は「支局では営業目標を維持するために教師が辞める場合、退会会員の費用を教師たちに転嫁し、それでも足りなければ支局長が自分のお金を注ぎ込むケースもある」として「才能教育は労働組合が事実上瓦解した状態であり、こういう問題が簡単に解決されないでいる」と話した。

これに対し、才能教育側は「事実関係を調査中であり、関連部署が該当教師に経済的な被害が及ばないよう措置する予定」と明らかにした。

イ・スンジュン、イ・ユジン記者 gamja@hani.co.kr

原文: 訳J.S