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政府、韓-EU FTA 批准同意案 出し直しに

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/465455.html

原文入力:2011-02-25午後08:58:07(1491字)
ハングル本 協定文 批判に結局、修正へ
21ヶ国言語本 検証せずに追加誤りの可能性

チョン・ウンジュ記者、コ・ナム記者、イ・ジョンエ記者

政府は昨年10月 国会に提出した韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定(FTA)協定文の翻訳誤りを直し新たな批准同意案を国会に提出することにしたと25日 明らかにした。しかし、ヨーロッパ連合側の他の21ヶ国言語本も外交通商部通商交渉本部が自ら検証していないことが確認され、誤りが追加で発見される憂慮が提起された。先立って通商交渉本部は韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定文の一部数値が英文本と異なるという事実を確認しても"実務的ミス" とし批准案を撤回せずそのまま処理する意向を明らかにし、国会立法権の侵害という批判を受けてきた。

韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定批准同意案の翻訳誤りは通商法専門家のソン・ギホ弁護士が去る21日に初めて提起した。ソン弁護士は「協定文の英文本では玩具とワックス類に外国産材料が50%以下ならば原産地と認められ、関税恩恵を受けるとされているが、ハングル本では玩具類は40%、ワックス類は20%と異なって表記されている」と指摘した。それに対し通商交渉本部は「ハングル本に数値の誤りがあるのは事実」と認めながらも「訂正方案を国会側と協議している」と解明してきた。

協定文の誤りを正すには国会法の‘議案修正・撤回権’(90条3項)により批准同意案を撤回し、修正案を用意し再び閣僚会議から審議手続きを踏まなければならない。しかし、通商交渉本部は "実務的ミス" だとし協定文を直さずに そのまま批准する意向を明らかにした。代わりにヨーロッパ連合側と協議し7月1日自由貿易協定を暫定発効した後に両国が構成する貿易委員会で誤りを訂正するとした。

これに対しパク・ジュソン民主党議員は "国会の立法権侵害" だと批判したが、通商交渉本部は 「去る17日、ヨーロッパ議会が誤りのある協定文(ハングル本を含む23ヶ言語本)をすでに承認しているため韓国だけが誤りを直すことはできない」とし持ちこたえた。そしてハングル本と英文本を除く21ヶの韓-ヨーロッパ連合自由貿易協定言語本を一歩遅れて国会に提出した。

外交部のこういう態度に対し、野党はもちろん与党国会議員間からも批判の声が出てくるやキム・ジョンフン通商交渉本部長が24日夜遅く ナム・ギョンピル国会外交通商統一委員長を訪ね、協定文ハングル本を直し批准同意案を国会に再提出することを約束した。これについてナム委員長は「修正案を国会にまた送れば来月3日の常任委に上程する」と明らかにした。

しかし論難は終わらなかった。25日、対政府質問でパク・ジュソン議員は「ヨーロッパ連合27ヶ会員国に法的効力を及ぼす22ヶ言語本を検証したか」と尋ねると、キム・ソンファン外交通商部長官は「ヨーロッパ連合側が(翻訳)検証が終わったと確認して送ってきたので、それで検証されたと見る」と答えた。だが、パク議員は 「ハングル本が間違っていたという事実が確認されたにも関わらず、外交部が他の言語本を自ら検証することもしていない」として、追加の誤りが発見される可能性を提起した。

チョン・ウンジュ、コ・ナム、イ・ジョンエ記者 ejung@hani.co.kr

原文: 訳J.S