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4大河川工事費 水増し・・・ダンプトラックだけで7千億ウォン

原文入力:2011-02-22午後09:37:06(1798字)

イ・スンジュン記者

単価設計時に1.6倍 水増し 建設会社 不当利得
不法多段階下請け・・・労働者には策定額の39%のみ支給

←*ダンプトラック3.6km作業所用時間比較
  *4大河川事業現場24tダンプトラック契約単価と実際支給金額比較
  *4大河川事業運搬工事、経実連・建設労組 推定利益

経実連・建設労組の政府設計内訳書 分析結果

4大河川事業建設現場で運搬工事費用が水増しされ、不法多段階下請けで建設労働者が被害を受けているという主張が出された。 これにより大型建設会社と中間下請け業者、斡旋業者らが7000億ウォン以上の不当利益を得ているという疑惑も提起された。

経済正義実践市民連合(経実連)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下の建設労組は22日、経実連の講堂で記者会見を行ない「経実連が入手した4大河川事業設計内訳書の一位代価 (単位当たり必要とされる資材費)を分析した結果、単価設計過程でダンプトラック使用金額が1.6倍水増し計算されている反面、実際に労働者に支給される金額は策定額の39%に過ぎない」として「これにより大型建設会社は運搬工事だけで7116億ウォンを不当に取得した」と主張した。 経実連はまた「4大河川現場では不法孫請け、不法斡旋などが広範囲になされており、労働者は過剰積載やスピード違反などの危険にさらされながら、まともな代価を支払われないでいる」と明らかにした。 この日経実連が発表した分析は、錦江第1工区の設計内訳と30の工区で浚渫土を運ぶ15t・24tのダンプトラックの費用、洛東江(ナクトンガン)の9つの工区の斡旋契約現況などを土台になされたものである。

まずダンプトラックと関連して経実連が入手した4大河川設計内訳書の一位代価では、24tダンプトラックの政府単価は一日10時間を基準として86万6380ウォンとなっている。 個人事業者と規定されているダンプトラック労働者の賃金とガソリン代、装備修理費用などが含まれた費用だ。 これについて経実連は「建設会社は24tダンプトラックが3.6kmを往復して砂を載せ、降ろすのにかかる時間を26.64分として設計単価を水増しした」と主張した。 経実連は、実際に建設労組のダンプトラック労働者らが測定した時間は16.22分であり、政府単価よりはるかに少ないという点を根拠に提示した。

すなわち建設会社は政府単価の86万6380ウォンよりずっと多い138万6214ウォンで設計単価を策定し、ここに建設会社平均82%の落札率を反映すれば政府と建設会社が結んだ一日(10時間)契約単価は平均114万5706ウォンというのが経実連の推定だ。 経実連が確認した30の工区(全体施設工事費用の58%)の運搬費用は総額6766億170万ウォンだ。

これに反し経実連が入手した洛東江(ナクトンガン)の9つの工区の契約内訳を見れば、ダンプトラック労働者が実際に受け取った金額は一日平均45万ウォン(契約額の39%)となっている。 経実連は「これを土台に計168の工区を推定すれば、契約額1兆1665億ウォンの運搬費用総額のうち実際に支給されたのは4549億ウォンで、その差額の7116億ウォンが建設会社の財布に入った」と主張した。

一方、建設労組もこの日の記者会見を通じて4大河川工事現場の不法多段階下請けの実態を伝えた。 建設労組は「何段階かさらに下請けがなされる中で、安い費用で短時間に工事を終えることが強要され、実際に必要な装備の50%以下で工事が進行中である」として「2月初め 錦江第3工区で16重追突事故が発生するなど、過剰積載とスピード違反による事故が頻繁に起きている」と明らかにした。 シン・ギチョル建設労組忠南(チュンナム)建設機械支部長は「こういう状況であるにも拘らず、国策事業という理由で監督機関の取り締まりが全くなされていないのが実情だ」と強調した。

イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/464768.html 訳A.K