原文入力:2011-02-23午後08:44:08(2503字)
"キル・チャヨン会長側から金を受け取った" 良心告白 相次ぐ
イ・グァンソン前会長 "私も金を使った" …内外で改革要求
チョ・ヒョン記者
← "金を使って当選した" と告白した前代表会長イ・グァンソン牧師(左側)と金権選挙疑惑を受けている韓キ総 現代表会長キル・チャヨン牧師。資料写真
この間、噂だけが飛び交っていた新教‘名誉職’を巡る金権選挙疑惑に対する暴露が相次いでいる。
何よりも今回の事態は韓国教会の最大連合組織である韓国キリスト教総連合会(韓キ総)代表会長選挙を巡るものだけに波紋が大きい。金権選挙の雷管は昨年12月21日、任期1年の新代表会長に当選したキル・チャヨン(70)牧師の選挙不正問題を巡り葛藤を生じさせてきた前任代表会長イ・グァンソン(67)牧師により炸裂した。イ牧師は去る9日‘韓国教会に差し上げる懺悔と訴えの文’を発表し‘1年余り前、自身も金権選挙を行った事実’を告白した。
彼は‘韓キ総代表会長に初めて出馬した時、良心と法規定に則り選挙を行った結果、半分にも至らない支持で辛い敗北を喫した程で、きれいな選挙をすれば必ず敗北するということが現在の韓キ総の風土であり、次の選挙で他の人々と同じようにやれという話を聞いて選挙に臨み当選した’と話した。
イ牧師は続けて‘その後、金権選挙を追放する制度改革のために韓キ総変化発展委員会を設け、改革を行おうとしたが集団利己心と利害関係にまきこまれ総会で否決されてしまった’と主張した。
イ牧師の告白の翌日には大韓イエス教長老会所属のカン・ジュソン牧師(松坡・ポラソン教会)が昨年9月29日教団総会で40人余りの大韓イエス教長老会側牧師がキル・チャヨン牧師側から1人当り100万ウォンずつ計4000万ウォン台の金品を授受していた内容を暴露した。
続けて韓キ総スポーツ委員長 キム・ファギョン(53・チョンウ教会)牧師が「昨年12月、韓キ総代表会長選挙投票場でキル牧師側選挙運動本部長から5万ウォン札10枚が入った封筒を受け取った」と暴露した。
暴露戦が続く中で改新教界内で‘改革’を要求する声が高まっている。去る17日にはソウル、鍾路区、蓮池洞の韓国教会百周年記念館小講堂で‘韓国教会と韓キ総の改革のための祈祷会’が開かれもした。祈祷会参席者たちは声明で「今回の機会に韓国教会から金権選挙を永久に追放しなければならず、結局 改革をやり遂げられなければ韓キ総を解体し新しい連合機構を創立することを韓国教会に訴える」と主張した。
金権選挙暴露と改革要求に対しキル・チャヨン牧師側は‘自分たちを揺さぶろうとする側の計略’と一蹴している。キル牧師は 「キム・ファギョン牧師は私たちの教団所属であると言うが知らない人で、ホン・ジェチョル牧師(キル牧師側選挙対策本部長)も彼にお金を渡したことはないと言った」とし「金については電話でこれ以上は話せない」と話した。キル牧師側の韓キ総のある幹部牧師は「教団総会長選挙で大きな教団の場合、30億~50億ウォンを使うのは‘公然の秘密’であり、金権選挙がキル牧師だけの問題ではないのに、現代表会長が全てをかぶることはできないではないか」と抗弁した。
今回の事態で1989年 進歩教団連合体である韓国キリスト教教会協議会に対抗して創立された保守教団連合体である韓キ総は大きな危機を迎えている。
今回の波紋を契機に韓キ総改革に全力で立ち上がったソ・ギョンソク牧師(朝鮮族教会)は「今回の事態の背景にキル・チャヨン牧師とイ・グァンソン牧師の個人的感情問題があると見るが、イ・グァンソン牧師の懺悔と訴えを‘個人的感情のために韓国教会の地位を地に落とし韓キ総を分裂させることとだけ見るならば現実を取り違える」とし「当然に慣行に固まった金権選挙を追放しなければ韓国教会に希望がないので金権選挙風土を改革することができなければいっそ韓キ総の門を閉めなければならない」と主張した。
未来牧会フォーラム(キム・インファン代表)も最近、ホームページにあげた‘韓キ総に向けた助言’で「金権選挙に関連した人々は早く全ての職を離れ改心し韓キ総の自主改革に立ち上がり韓国教会の健全な代表機関として出直せ」と訴えた。
チョ・ヒョン宗教専門記者 cho@hani.co.kr
“当選無効”-“法に従え”前現職あつれき争い‘泥沼’
キル現会長‘不法選挙’理由に辞退要求拡大
韓キ総が一つの屋根に二つの家族体制に進む兆しを見せている。キル・チャヨン牧師が昨年12月21日に行われた選挙で総投票者185人の内 125票を獲得し、59票にとどまったキム・ドングォン牧師を倒し当選したが‘不法選挙’等を理由に前任イ・グァンソン牧師側が認定せず‘韓キ総非常対策委員会’を設け正面対応に出ているためだ。
キル牧師側は去る18日、談話文を出し‘代表会長キル・チャヨン牧師当選’を公布したが、非常対策委側は自派だけで不法的に承認手順を踏んだもので‘源泉無効’を主張している。去る18日、キル牧師側とイ牧師側の代表5人ずつが会ったが明らかな立場の差を確認しただけだった。イ牧師側は同日チェ・チュンハ牧師を韓キ総総務代理に任命し、未だ韓キ総はイ牧師体制であることを明らかにした。
現在、韓キ総組織はキル牧師側が‘実効支配’しているが、もしイ牧師と非常対策委側が手続き上の瑕疵を挙げて法的対応に出る場合、結果は予測が難しい状況だ。
イ牧師の側近であるイ・ヨハン シニル教会副牧師は「選挙過程の不法に対してキル牧師が責任をとり辞退しない場合、韓キ総内にはその問題を処理する定款や裁判局が存在しないため社会法に訴えるほかはない状況」と話した。
チョ・ヒョン記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/religious/464901.html 訳J.S