原文入力:2011-02-23午後08:05:46(1253字)
水公 研究結果…周辺農地 浸水対策 準備至急
パク・ジェヒョン教授 "実験結果 4.1平方km以上 浸水憂慮"
チェ・サンウォン記者
4大河川事業で洛東江、咸安堰を完工し水を満たせば 上流側に13km離れた慶南、宣寧郡、地正面‘ソンサン野’の地下水位が2m以上上昇するという調査結果が出た。咸安堰の影響圏に入る大部分の地域にも同様な影響を与えると予測された。これに伴い、地下水位上昇にともなう農耕地などの浸水被害対策準備が至急だという指摘が出ている。
23日。ハム・セヨン釜山大教授(地質環境科学科)研究チームが韓国水資源公社の依頼で‘ソンサン野原浸水現象の原因’を研究した結果を見れば、4大河川事業が完了し洛東江、咸安堰に海抜5mまで水を満たす場合、ソンサン野の地下水位は事業前より2.32~2.04m上昇することが明らかになった。地表面から地下水までの差は現在の平均4.95mから2.9mに減ることになる。研究チームは「ソンサン野原に現れる地下水位上昇現象が咸安堰の影響圏にある大部分の地域に現れるだろう」と予測した。
咸安堰建設にともなう地下水位上昇により広範囲な地域で浸水現象が発生するという指摘は4大河川事業計画段階から提起されてきた。このために政府は4大河川に建設中の16ヶの堰の内、唯一咸安堰の管理水位を昨年初めに7.5mから5.0mに下げた。この場合、浸水面積は0.744平方kmとなり微小だと水資源公社は主張してきた。
咸安堰建設にともなう浸水被害問題を初めて提起したパク・ジェヒョン仁済大教授(土木工学科)は 「研究チームが南江と洛東江合流地点のソンサン野の地下水位変動を過小評価したようだ」とし「この研究結果を認めるにしても、咸安堰近隣地域の地下水位上昇程度はソンサン野より大きいだろう」と話した。 パク教授は続けて「以前に実施した実験結果を見れば地下水位が平均2m上昇する場合、浸水面積は4.1平方km以上となった」と話した。
これに対しハム教授チームは 「現在の洛東江19工区浚渫作業でソンサン野原の地下水位はわずか0.21~0.12m上昇したことが分かった」とし「ソンサン野原は海抜9.67~8.16mであるので、地下水位が上昇しても農作業に直接的影響はないだろう」と明らかにした。
ソンサン野で栽培している咸安郡、地正面、ソンサン里の住民たちは昨年秋からソンサン野に浸水現象が発生するや近隣洛東江19工区の浚渫作業が原因だと目星をつけた。水資源公社はこの日、住民説明会を開きハム教授チームの研究結果を発表する計画だったが、住民たちが納得し難いと反発し説明会は失敗に終わった。 宜寧/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr
原文: 訳J.S