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軍事機密が含まれたノートブックを漁り‘不適切な情報戦争’発覚?

原文入力:2011-02-21午前08:25:19(1375字)
‘国内情報機関、インドネシア特使団客室侵入’疑惑

←暴漢侵入事件が発生したロッテホテル19階廊下

インドネシア特使団の宿舎に侵入しノートブックに手をつけた暴漢らの身元が国内情報機関職員であったことが知らされ、その波紋がどこまで及ぶのか関心が集まっている。特使団のノートブックに軍事機密など重要情報が含まれていたという点で、不適切な方法を動員した‘情報戦争’の一断面があらわれたという分析も出ている。

インドネシア大統領特使団50人余りは去る15日、2泊3日の日程で経済協力方案を議論するため訪韓した。これらはソウル、中区、小公洞のロッテホテル新館に逗留したが、インドネシア国防長官と産業長官など長官級の人々は33階のスイートルームに、随行補佐官と秘書らは19階のデラックスルーム(一般室)に泊まるなど このホテルの部屋30ヶ余りを使った。

国内情報機関職員と知らされた侵入者らが入った部屋は19階の1961号室であった。これらは16日午前9時20分頃、特使団が行事出席のために部屋を全て空けた間に閉じられていたドアを開けて部屋に入った。インドネシア特使団の警護人材も共に移動し廊下には誰もいない状況だった。だが、午前9時27分頃 特使団一行の一部が置いて行った物を取りに部屋に帰って来て、コンピュータを触っていた侵入者と出会った。特使団関係者は警察に「暴漢らがノートブック2台の内 1台を持ち廊下に出たが返して逃げた」と話し、逃げた人々は特別な制止を受けなかったという。

だが、現在までに知らされた部分だけでは理解し難い点があまりにも多い。

まずインドネシア特使団は事件が発生し13時間以上過ぎた夜11時15分に‘客室で窃盗未遂があった’と警察に申告した。その間にどんなことがあったのかについては警察とホテル側の説明が交錯している。ロッテホテル関係者は20日「18日午後、南大門警察署から閉回路テレビ(CCTV)をくれという要請を受けて初めて事件を知った」と話した。 ホテル側は事件を知らなかったとのことだ。だが、匿名を要求した警察関係者は「特使団側がホテルに抗議したが、ホテル側の協力が不十分だと判断し警察に申告したと理解している」と説明した。

特使団が申告後‘侵入者らが情報を抜き出したか否かを確認して欲しい’としてノートブック2台を警察に提出し、その翌日に「ノートブックにあるいかなる情報にも接近して欲しくない」としてノートブックを返してもらった点も理解できない。

警察の態度も釈然としない。19階にはCCTVが3台設置されていたが、警察は事件の5日後である20日に廊下のCCTV補正作業を申請し、エレベーターのCCTVは確保すらできていないと知らされた。警察関係者は「国際スパイと推定されるが、CCTV画面が鮮明でなく容疑者を特定することは困難」と明らかにした。だが、ホテル関係者は「窃盗犯をCCTV画面で逮捕できるほど画質は鮮明な方」と話した。 特別取材チーム

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/464366.html 訳J.S