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清掃労働者 最低賃金、裁判所までが守っていなかった

原文入力:2011-02-18午後09:00:31(1509字)
今年 引き上げ分 反映せず "削ろう"
労働者ら リレー抗議示威

イム・ジソン記者

←裁判所で勤務しているある清掃労働者が18日午後、ソウル、瑞草洞、ソウル高裁前で法定最低賃金を要求する1人示威をしている。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

裁判所の清掃労働者たちが‘法廷最低賃金’を要求し、街頭に出た。
去る17日正午、ソウル、瑞草洞のソウル中央地裁とソウル高裁、行政裁判所、家庭裁判所で清掃業務を受け持っている労働者74人が裁判所正門付近で集会を開いた。裁判所の清掃労働者たちは去る14日から出勤時間と昼休みを利用し1日2回ずつ裁判所正門と東門、別館正門、教大駅前などで1人示威を行っている。清掃業務の特性上、集会に出る時間が多くなく主に昼休みを利用している。彼らは準備した手立て札などを持ち「裁判所は法を守れ」というスローガンを叫んだ後、家から持ってきた弁当を急いで食べ、また清掃道具を持ち業務に復帰した。

18日昼休みにも裁判所前で清掃労働者の1人示威が続いていた。この日、1人示威に出たパク・某(60)氏は「裁判所が清掃労働者の1月給与を法廷最低賃金より少なく与えた」とし「よほどでなければ労働者が裁判所を相手に示威をするか」として ため息を吐いた。毎日明け方4時に起き5時に出勤するというパク氏が先月受け取った月給は4大保険料を控除して92万ウォンだ。基本給85万9000ウォンに食代と年次手当てなどを加えた金額だ。これは2011年最低賃金である時間当り4320ウォンを適用した時に清掃労働者たちが受けとらなければならない基本給90万2000ウォンより4万3000ウォン不足した金額だ。

裁判所の清掃労働者たちが1月に受け取った基本給は2010年の最低賃金である4110ウォンを適用して算定された金額だ。全国民主労働組合総連盟非正規職女性労組高等法院支部アン・ヘスク(47)支部長は 「今年の最低賃金が5.1%上がったが、裁判所は用役業者に‘予算が足りない’として2.29%だけ引き上げてやると言った」とし「法定最低賃金があるにも関わらず裁判所がこれを守らず予算不足を愚痴ったこと自体が納得できないい」と話した。

ある清掃労働者は「1ヶ月に4万3000ウォンならば1年に50万ウォンを越える」として「私たちのように食事代も節約し弁当を持ち歩く人にはとても大きな金額」と話した。しかも、裁判所の清掃労働者たちは昨年まで正月に受け取ってきた‘餅代’ 5万ウォンも今年は受け取れなかった。

裁判所の清掃労働者たちは「勤労契約書に明示された勤労時間も守っていない」と口をそろえた。清掃労働者たちの勤労契約書には出勤時間が午前6時45分、退勤時間が午後3時30分となっているが、大部分の労働者たちが明け方5時には出勤し業務を始めている。退勤後にも1日2人ずつ午後5時まで待機勤務をし、月に2回は土曜日に大掃除をしている。ある清掃労働者は「裁判所が他所より勤務環境が良いと思ったが、むしろ逆だ」と話した。

これに対し高等法院管理課関係者は「清掃労働者たちの問題提起に対する対策を用意するため、議論中であり近い将来に立場を整理する」と明らかにした。

パク・ポミ、イム・ジソン記者 bomi@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/464176.html 訳J.S