原文入力:2011-02-16午後10:06:00(1897字)
豚肉・鶏肉・卵 価格 高空行進
与えられた予算では単価が合わず
職場構内食堂も同様に憂慮拡散
キム・ソンファン記者
←主要給食食材 卸売価格 変動推移(※イメージをクリックすれば大きく見ることができます)
ソウル、新月洞のある小学校栄養教師キム・某(42)氏は16日午前、新学期の献立表を作りながらお手上げになった。与えられた予算では給食用食材単価をとうてい合わせられないためだ。彼(女)は 「3月の新学期単価表を見れば豚肉価格が一ヶ月間に70~80%騰り牛肉値段に似てきた」としてため息を吐いた。小学生に必要な蛋白質摂取量を考慮して毎週3回程度は入れてきた肉のおかずの代わりにサワラ・タラ・カレイなどの魚のおかずで献立を組んでもみたが、魚の価格も侮り難く騰がっている。新学期から無償給食を始めるが国産農産物・畜産物を使うという原則を適用した状態であり、輸入肉を使うことは考えられない。
このままで献立を組めるだろうか?…ソウル教育庁小学生献立公開
ソウル教育庁が3月に始まる新学期からソウル市内の小学校1~4学年(江南・瑞草・松坡・中浪などハンナラ党所属区庁長地域は1~3学年)の児童たちに与える親環境無償給食の献立が16日昼、ソウル、龍山区、山泉洞の元暁小学校で公開された。写真上はビビンパ、薬コチュジャン、エゴマとワカメのスープ、味付け焼肉、白菜キムチ、親環境リンゴ、牛乳で構成された2218ウォンの献立で、下は発芽玄米ご飯、ナズナの味噌汁、サワラ梅果汁焼き、お好み焼き盛り合わせ、白菜キムチ、カボチャ餅、牛乳で構成された2222ウォンの献立だ。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
始業を半月余り先に控え学校給食は非常事態になった。主要食材価格が天井知らずに騰がったうえに一部品目は需給までが不透明な状況なためだ。職場構内食堂のような大型給食現場でも状況は同じだ。
給食現場で最も心配している品目は豚肉だ。大韓養豚協会が集計した資料によれば、今月に入り15日現在まで豚肉枝肉1㎏当たり平均卸値は6589ウォンで、昨年の同月より67%騰がっている。昨年10月以後 急騰が続いている。鶏肉も15日基準で生鶏1㎏が2401ウォンであり、鳥インフルエンザ(AI)が本格的に広がる前の昨年12月(1735ウォン)に比べ40%近く騰がった。大韓養鶏協会が集計した卵の卸値は15日現在 1個当り167ウォンで前年同期比 28%ほど騰がった。口蹄疫と鳥インフルエンザ事態の長期化で、豚肉と鶏肉は冬のオフシーズンなのに価格が急騰している。その上、ハクサイをはじめとする野菜類の価格も産地の出荷不足などで全般的に騰勢だ。
食材価格の高止まりは来月から学校給食が始まり、春の行楽人口が増えれば供給不足現象になりかねないという憂慮まで産んでいる。特に職場構内食堂など事業場や学校給食現場の内、相対的に一食当たり単価を低くしなければならない学校給食現場が先に困難に陥る可能性が高い。給食事業場の運営と食材流通を行っているCJフレッシュウェイ関係者は「私たちが運営する一部事業場の給食現場では豚肉の代わりに魚や肉加工品を使っている」とし「学校運営が正常化する3月になれば全般的に物量需給に影響を受けると予想される」と話した。
一方、給食など需要増加を控え口蹄疫余波で酪農家の蓄乳量が減り一部納品用牛乳価格の引き上げを決めた牛乳業界が半日後に引き上げ決定を撤回した。ソウル牛乳は16日「学校給食が再開される3月に備え、牛乳確保に集中するため原料用として牛乳を供給する特殊取引先に割引販売されていた価格を正常価格に戻すことを要請した」とし、製パン業者・コーヒー専門店などに供給する牛乳価格を来月初めから平均50%上げると発表した。しかし発表直後、パンとコーヒーなど牛乳が入る飲食品製品価格が連鎖的に上がることを憂慮する声が高まり数時間後に値上げ計画を白紙化した。
ソウル牛乳関係者は「原乳物量が減り給食や消費者用牛乳価格を現在の価格に維持しようとすれば大量需要先の価格を調整する必要があるが、最近の物価不安に悪影響を及ぼしかねず農林水産食品部と議論を通じ現在の価格を維持することにした」と明らかにした。
キム・ソンファン記者 hwany@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/463773.html 訳J.S