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厚さ10cmの鋼鉄製の門に身代わり社長雇用 進化する射幸性ゲーム機「パダイヤギ」

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/463793.html原文入力:2011-02-16 午後08:16:09(1056字)

検察 事業主など21人起訴

キム・テギュ記者

「お金入れて、お金食べる」射倖性ゲーム機パダイヤギ。5年前、数多くの中毒者を量産して社会問題になり、大統領が対国民謝罪までしなければならなかった不法ゲーム産業が、はるかに進化した姿で、再度、姿を現すや、検察が大々的な捜査に入った。

ソウル中央地検刑事4部(部長パク・チョル)は、昨年11月から最近まで、ソウル中区と鍾路区一帯の不法射倖性ゲーム場の取り締まりを行い、実際の経営者6人と身代わり社長15人を、拘留または在宅で起訴、不法収益6億7000万ウォンを没収したと、16日、明らかにした。

検察は、警察から送検された不法ゲーム場事件の特性に注目して昨年末から追加捜査に入った。ゲーム場の経営者たちは40~50代の信用不良者であったが同種の前科がなく罰金刑の判決を受けただけだった。検察は、かれらが身代わり社長である可能性が高いとみて、彼らの通話内容と建物賃貸人調査等を通して実際の経営者を捜し出した。

捜査の結果、実際の経営者らは、△日当15万ウォン、△取り締まり後、調査回数当たり200万~300万ウォン、△罰金代納および刑事処罰にともなう別途の代価を約束し身代わり社長を雇用していたことが明らかになった。このような方式で「全日制」勤務をするかと思えば、取り締まりにあえば、実際の経営者の代わりに警察に出頭する「取り締まり対応用」身代わり社長もいた。厚さ10cmの鋼鉄製の門でゲーム場を閉め鍵をかければ、溶接機で門を開けるのに 4~5時間がかかるため、その間に身代わり社長が裏口からゲーム場に入り、実際の経営者を装った事例もあったと検察は明らかにした。

検察は、鍾路区と中区の場合、印刷・機械産業が衰退してビルの空室が増え、賃貸料が下落して射倖性ゲーム場が集中する「風船効果」が生じたと見ている。 検察関係者は「ゲーム場の拡散を防ぐには賃貸人処罰規定を新設する必要がある」として「実際の経営者は拘留して取調べ、ゲーム機流通業者まで追跡するなど不正が根絶されるまで取り締まりを強化する」と話した。

キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr

原文: 訳M.S