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財団の金 ちびりちびり、授業料値上げばかり…ちゃっかり 私立大

原文入力:2011-02-13午後09:36:31(1355字)
東国・建国・仁荷大など‘国庫補助金>財団転入金’深化
キム・サンヒ議員室分析 "最小限の社会的責務に知らぬフリ"

←授業料値上げ主要私立大 2007~2009年 財政現況

最近2011学年度授業料を値上げした一部私立大らの財団転入金が、政府が学校に支援する国庫補助金より少ない傾向であることが分かった。学校運営のための転入金は国庫より少なくしか出さずに、授業料値上げに熱を上げているという批判が出ている。

キム・サンヒ民主党議員が13日、教育科学技術部から提出させた‘主要私立大2007~2009年財政現況’資料によれば、最近 今年度の授業料を3%以上値上げした東国大、建国大、仁荷大の2009年度国庫補助金が財団転入金より多かった。財団転入金は人件費や奨学金などの‘経常費転入金’、建物新築などに使われる‘資産転入金’、教職員年金などに使われる‘法定負担転入金’等の3種類から構成される。昨年の財団転入金統計は来る5月に出てくる。

授業料引上げ率が最も高い東国大(4.9%)の場合、2009年の国庫補助金が93億6086万ウォンで財団転入金27億5704万ウォンの3.4倍に達した。 特に東国大は2009年に新入生らが納めた入学金(75億2026万ウォン)だけで財団転入金の2.7倍に達した。

建国大もやはり2009年の財団転入金が60億3950万ウォンで、国庫補助金(77億147万ウォン)より17億余ウォン程度少なかった。建国大は運営収入に財団転入金が占める比重が2007年には8.6%だったが、2009年には2.0%と大幅に減った反面、国庫補助金比重は2007年の0.3%から2009年2.6%に大きく高まった。仁荷大も2009年国庫補助金(93億8592万ウォン)が財団転入金(54億8073万ウォン)の1.7倍程になった。

その他に授業料を引き上げた慶煕大、西江大、漢陽大なども2009年に大学の運営収入に国庫補助金が占める比重が2007年に比べ最大7倍まで増加した反面、財団転入金比率は減ったことが分かった。

西江大は財団転入金の比重が2007年の10.0%から2009年には5.6%に低くなったが、国庫補助金比重は2007年0.9%から2009年3.7%に高まった。漢陽大も同じく国庫補助金比重(1.5%→2.4%)は増加した反面、財団転入金比重(4.0%→3.7%)は減少した。

また、これらの大学の場合、運営収入に国庫補助金が占める比重は私立大平均(1.7%、2008年基準、韓国大学教育研究所資料)より高かったが、財団転入金比重は私立大平均(4.1%)を下回っていた。

キム・サンヒ議員は「国庫支援がなされた以上は、私立大が社会的責務を果たさなければならないにもかかわらず、財団転入金という義務をきちんと履行せず授業料ばかりを値上げするのは問題」と指摘した。

チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/463229.html 訳J.S