原文入力:2011-02-14午前08:31:09(1520字)
金海 大規模養豚団地
チェ・サンウォン記者
←‘安全不感症’の現場
慶南、金海市、翰林面、安谷里のS畜産は、河川沿いの土地に家畜埋却地(写真 右の青色ビニールで覆われた赤線部分)を作った。この河川は大雨が降れば出入りが統制される常習浸水地域であり、場合によっては今後2次汚染の憂慮が提起されている。(上)慶南、金海市、翰林面、安谷里C畜産は埋却地の底面にビニールを敷いただけで上部はビニールを覆わなかった上に、きちんとした盛土さえせず死んだ子豚と口蹄疫菌が残っていると憂慮される飼料包袋などがそのまま露出している。人々の接近を防ぐ警告版も設置されていなかった。(下)金海/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr
京畿南部一帯の口蹄疫家畜埋却地で目の前の農場で死んだ子豚相当数が放置されていたことが明らかになった中で(<ハンギョレ> 11日付1・5面)、今回は嶺南最大の養豚団地である慶南、金海の埋却地でもおざなりに埋めた子豚が露出するなど、当局の‘防疫不感症’が依然変わっていないことが分かった。
<ハンギョレ>取材陣が12~13日の2日にかけて慶南で口蹄疫が最も猛威を振るった金海市、翰林面、雁下里と安谷里の埋却地一帯を見て回った結果、あちこちで‘不良埋却’の跡が目に入ってきた。口蹄疫のために埋められた家畜は3年以内は掘りおこすことはできないが、この地域の埋却地らは3年どころか大雨が一度振っただけでも耐えられない状況だった。
村内に入るとすぐに幅5mほどの河川と河川沿いに設置された道路越しに養豚農場畜舎が両側に立ち並んでいた。すでにすべての家畜を殺処分した農家は人までが去り静寂だけが漂っており、まだ家畜を育てている農家は糞尿を処理できず悪臭が鼻を刺した。
C畜産は広場に埋却地を設置したが、くぼみの底にビニールを敷き豚と土をかき混ぜて埋めた。だが埋めた後、ビニールで覆わず胴長20~60㎝の死んだ子豚の相当数がそのまま視野に入ってきた。焼却処理しなければならない飼料包袋も共に埋められていた。埋却地には人々の接近を防ぐ警告版も、埋却地であることを知らせる赤色帯も設置されていなかった。家畜が腐る時に発生するガスを抜くためのガス排出口もやはり見られなかった。
村の入り口のS畜産入口の河岸には金海市が設置した‘常習浸水地域豪雨時立入禁止’という案内板が立てられていた。それにもかかわらずS畜産は豚1197頭と牛2頭を河川に接した農場広場に埋却処分した。河川が氾濫すれば浸出水ばかりでなく、埋めた豚までも流出しかねない状況だった。
近所のJ氏農場で殺処分された豚2460頭とヤギ7頭は農場近隣の畑に埋却した。河川に続く農道沿いには水が流れていた。埋却地から浸出水が流出しなくても、春に農作業をするため周辺の畑に水を満たしたり、雨になれば野原全体が汚染されざるを得ない状況だ。「私たちが知らないけど、こうするんじゃないの? 仕方ないからしたんだよ。」
匿名を要求したある住民は「殺処分した家畜を遠くまで運んで埋めることも、他人の土地に埋めることもできないので、河川辺であっても農場の広場とか畑とか、結局 自分の土地に埋めるしかないじゃないか」として「水が汚染されるかと隣どうしで喧嘩もしたが他に方法がない」と話した。 金海/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/463242.html 訳J.S