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KT請求書よく見れば‘正月費用’ 出てくる?

原文入力:2011-02-01午前08:41:37(2215字)
定額制被害者 5%だけ返済し KT補償意志 ‘疑問’
無断加入 有料アプリも物議…払いすぎた料金など調べるべき

キム・ジェソプ記者

←料金制・付加サービス 無断加入 関連規定および被害補償要求要領

#釜山で薬局を営むキム・某氏はざっと目を通して積んであった通信料金請求書をなにげなく整理し、特異点を一つ発見した。 昨年10月までは月々4万4000ウォン程だった固定電話の料金が11月以後は8000ウォン台に大きく下がったためだ。 キム氏がおかしいと思い固定電話サービス業者であるKTに理由を尋ねてみると、定額料金制のためという返事が帰ってきた。固定電話顧客を相手にした定額料金制無断加入論難が起きた昨年11月からはKTが実際に使った通話量に見合う料金を請求したという話だ。

これに対し、キム氏が 「定額料金制加入を申請した事実はない」 と抗議すると、KT職員は 「2002年12月、子息の同意を受けた」 と説明した。キム氏が「私の名前で加入した電話なのに、どうして息子の同意を受けて加入させたのか」 とし、多く受け取った料金を返済してくれと繰り返し抗議し、KT側は最初は 「50万ウォンだけ払い戻す」 という妥協案を提示したが、結局 その間キム氏から不当に受け取っていた固定電話料金200万ウォン余りを全額返済した。

定額料金制無断加入論難がふくらんだ後、KTが定額料金制加入者の同意有無を確認し不当な料金請求に対しては返済措置をしているが、消費者の不満混じりの声はたやすくはなくなりそうにない。 韓国消費者院とソウルYMCA市民中継室、報道機関などにはKTが定額料金制加入有無をきちんと確認しなかっただけでなく、家族や親戚が加入に同意したという記録があり返済責任がないと主張しているという情報提供が相次いでいる。 ‘KTが定額料金制加入に同意した家族の責任もあるとして半分だけを返済すると言っているがどうすれば良いのか’ という問い合わせも続いている。

実際に昨年11月以後、KTの定額料金制加入者に対する返済実績は明確に減った点が特徴だ。KTは固定電話顧客たちの定額料金制無断加入被害が広がることを防ぐため、昨年11月からは定額料金制加入者でも実際の通話量にともなう料金を請求している。KTがソウルYMCA市民中継室に渡した返済実績資料によれば、定額料金制無断加入の事実が明らかになり放送通信委員会の是正勧告を受けた昨年6月から10月の間には32万人に対し1117億ウォンを返済した。しかい、以後11月と12月の2ヶ月間にはせいぜい23億ウォンの増加に止まった。 このためKTがこの頃から積極的に返済防御戦略を展開しているのではないかとの疑問が起きている。

放送通信委員会が公開した資料によれば、昨年5月末現在のKTの市内オーダーメード型定額料金制加入者は233万人、市外オーダーメード型定額料金制は215万人、固定電話から移動電話へかけるLM通話を対象とするダブルフリー料金制は126万人に達する。 市内外オーダーメード型定額料金制加入者の内 90%、ダブルフリー料金制加入者の70%が本人申請や同意を得たという根拠資料を備えておらず無断加入被害者と見なされている。ソウルYMCA市民中継室は最近報道資料を出し 「定額料金制無断加入被害者の内 5%程度だけが返済を受けたもよう」 としKT固定電話加入者らに「もう少し積極的に無断加入有無確認および払いすぎた料金返済要求に立ち向かうこと」 を促した。

これに対してKT側は 「本人申請や同意事実を立証する資料が残っていないだけであり、無断加入だとは断定しにくい場合も多い」 として「相談をする過程で加入の事実を告白する良心的な顧客も多い」 と主張した。 わざわざ返済を阻むために別途の措置を取っている訳ではないという意味だ。

一方、付加サービスと関連しても無断加入事例が相次いでいる。 KTは定額料金制無断加入の件で大変な苦労をしている渦中でも、他方ではiPhone加入者を相手に本人の同意なしで<教育放送>アプリケーションに加入させ、月額5000ウォンずつ料金を受け取っていたことが昨年末に明らかになった。KTは非難が起きるや急いで教育放送アプリ加入者全員を対象に加入同意可否を再度尋ねることにした。KTだけではない。SKブロードバンド(SKB)も超高速インターネット加入者たちを ‘ガーディアン’ という付加サービスに無断加入させていた事実が露見し全員に再同意手続きを踏んだ。 全て無料体験イベントに参加するよう勧告した後、同意なしに有料加入者に転換させたのだ。

おりしも旧正月を控えインターネット掲示板などではKT定額料金制無断加入被害者らを中心に、長い旧正月連休の時に通信料金請求書を几帳面に調べようという運動も広がっている。あるネチズンはコメントを通じて「ご両親の家に旧正月を過ごしに行くならば、ご両親のお宅と年配の家族の固定電話料金請求書も几帳面に調べよう」と薦めた。

キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/461514.html 訳J.S