原文入力:2011-01-28午前08:32:39(1214字)
"家主に泥棒を捕まえようという気持ちがない…補償費で予備費 枯渇する状況"
党政協議会で…農食品部長官は "マニュアルに問題" 責任回避
アン・チャンヒョン記者、キム・ヒョンデ先任記者
ユン・ジュンヒョン企画財政部長官が27日、口蹄疫事態と関連して‘畜産農民らのモラルハザード’ を指摘したことが知られ論難を産んでいる。
ユン長官はこの日午前、ソウル、三清洞の総理公館で開かれた高位党・政府・大統領官邸協議会で「警察が百日も泥棒をかくまえばどうなる? 家主に泥棒を捕まえる気持ちがない」 と話したと、ある参席者は伝えた。 これは口蹄疫農家に補償金を多く払っていて、畜産農家らが口蹄疫予防の意志がないということを示した言葉だ。 政府の初期防疫失敗により全国が口蹄疫の被害に苦しんでいるのにも関わらず、失敗の責任を農民にツケ回したわけだ。 また、ユン長官は「今、口蹄疫補償費で予備費が枯渇する状況」と話した。政府次元の対応失敗を自ら叱責するということかも知れないが、現行補償体系が多額にすぎるという意とも読まれる。 口蹄疫拡散により政府が直接負担しなければならない口蹄疫被害額は2兆5000億ウォン水準まで至った状態だ。
口蹄疫事態の主務部署である農林水産食品部ユ・ジョンボク長官もこの日、党・政府・大統領官邸協議会で 「マニュアルどおりに進行したが、マニュアルに問題があった」と話し責任回避性発言をしたと伝えられた。専門家たちは、今回の口蹄疫事態の最も大きな誤りとして ‘防疫当局の予防薬接種の遅れ’ と ‘当局の混線’ を挙げている。
ハンナラ党のある高位党役員は、この日 記者らと会い 「口蹄疫で何十億、何百億ウォンの補償を受けた農家らもあって、その人々はすでに殺処分をすべてしておき、ベトナムにゴルフしにでかけたという」 と話すこともした。
この日、党・政府・大統領官邸会議でハンナラ党は、口蹄疫初動対応失敗に関して、政府を強力に糾弾した。 アン・サンス代表は「政府が初動対応にさらに心血を注いでいれば今のような国家非常事態にまでなりはしなかっただろう」 と指摘した。 非公開会議でユ・ジョンボク農食品部長官が出て、ハンナラ党高位党役員らは「今になって何の説明か」 として「急いで対策を用意し、口蹄疫を早期に終息させなさい」 と‘対面反駁’を与えたと分かった。ホン・ジュンピョ最高委員は「国民に‘政権無能’と映るが、誰かは責任を負わざるをえないのではないか」 と話した。
アン・チャンヒョン記者、キム・ヒョンデ先任記者 blue@hani.co.kr
原文: 訳J.S