原文入力:2011-01-21午後08:11:06(1498字)
‘拉致から救出まで’一週間
拉致後アーデン湾常駐 青海部隊、アラビア海 急派
海賊ら 分離の隙を突き‘陽動作戦’…負傷者 発生で中止
クォン・ヒョクチョル記者
←21日未明、海軍 青海部隊所属リンスヘリコプターが援護するなかで特殊戦要員を乗せた高速短艇が三湖ジュエリー号に近付いている。合同参謀本部提供
三湖海運所属の化学運搬船 三湖ジュエリー号がインド洋付近でソマリア海賊らに拉致されたのは15日昼12時頃だった。拉致地点はオーマンとインドの間、インド洋北部アラビア海入口で、青海部隊チェヨン艦の作戦海域であるアーデン湾から2000kmほど離れたところだった。アーデン湾付近で船舶護送作戦を行っていた青海部隊チェヨン艦は15日夕、緊急出動し18日午前に拉致された三湖ジュエリー号付近に到着した。チェヨン艦は三湖ジュエリー号と10km内外の距離を維持したまま海賊の動態を監視した。
18日夕8時9分頃、突然 海賊数人が三湖ジュエリー号で拉致する時に使った小さい船を海に下ろした。三湖ジュエリー号付近を偶然に通ったモンゴル貨物船を追加拉致しようとする行動とチェヨン艦は判断した。チェヨン艦艦長のチョ・ヨンジュ大佐は準備した作戦ではなかったが、海賊らが二手に分かれた当時の状況を活用し救出作戦を行うことを速攻で決めた。
先にチェヨン艦にのせられた対潜水リンスヘリコプターが出動し、モンゴル貨物船に接近した海賊らの船を狙い機関銃で威嚇・警告射撃をした。船に乗った海賊らは銃撃を避け海に飛び込んだ。海賊らの関心がモンゴル貨物船とリンスヘリコプター機関銃射撃に集まった間に特殊戦要員(UDT/SEAL)で構成された検問検索チームが高速ボートに乗り三湖ジュエリー号に接近した。一種の陽動作戦だった。検問検索チームが三湖ジュエリー号にほとんど接近した時、海賊らがボートに射撃をし交戦が行われた。これによって検問検索チーム3人(少佐・上仕・下仕)が負傷した。負傷者が生ずるや検問検索チームは作戦を中止しチェヨン艦に帰還した。
負傷将兵らは破片傷と擦過傷を負った。負傷将兵3人はチェヨン艦で応急治療を受け、ヘリコプターでオマーンのある大学病院に後送された。負傷将兵1人は後送された病院で手術を受けたが、3人とも生命には全く支障がない状態と軍当局は説明した。
青海部隊はこの時、追加拉致を試み海賊らが乗った船を捕獲しAK小銃とはしごなどを確保した。
1次救出作戦が失敗に終わった後の19日、三湖海運は船長と通話し人質らの安全を確認した。これにチェヨン艦は三湖ジュエリーと10km余りの距離を維持しながら救出作戦の機会を伺った。
19日午後1時20分頃、三湖ジュエリー号が時速10km内外の速度で海賊本拠地のソマリア方向に移動し始めた。チェヨン艦が三湖ジュエリー号の前方海上に機関銃を撃ち船舶の移動を阻もうとしたが、海賊らは継続して船を進めた。
これに対し軍当局は三湖ジュエリー号が海賊本拠地のソマリア近海に到着する前に救出作戦を展開するという方針をたてた。21日現地時刻で明け方5時、三湖ジュエリー号が海賊本拠地を1310km先に控えた海上で青海部隊は2次救出作戦を始めた。
クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/459942.html 訳J.S